約2億ドルの追加購入で評価額6.4兆円に
米国のソフトウェア企業「Microstrategy(マイクロストラテジー)」は30日、12月23日から29日にかけて2,138ビットコイン(BTC)を約2億ドル(約313億円)で追加購入したと発表した。これにより、同社のビットコイン保有総量は446,400 BTCに達し、評価額は驚異の約6.4兆円にのぼる。
今回の購入価格は1 BTCあたり約97,837ドルで、これによりマイクロストラテジーのビットコイン平均取得価格は1 BTCあたり約62,428ドルとなった。
同社のビットコイン追加購入の発表は、今月に入ってこれが5回目となり、連日にわたって積極的に買い増しを行っている。
今回の購入資金は、10月30日に締結された株式販売契約を通じて調達された。同契約では最大210億ドル(約3.2兆円)の株式販売が可能で、12月29日時点で約68.8億ドル(約1兆円)が未使用の状態にある。同社は12月23日から29日の間に約59万株のクラスA普通株式を売却し、約2億ドル(約313億円)の純収益を得ている。
また、同社はビットコイン購入戦略の成果を測定するため、独自指標「BTC Yield KPI(ビットコイン利回りKPI)」を導入している。この指標は、ビットコイン保有量と想定希薄化後発行済株式数の比率変化を示すものであり、株主価値の向上にどの程度寄与しているかを測ることを目的としている。2024年第4四半期のビットコイン利回りKPIは47.8%、年初からは74.1%に達しており、同社の戦略が高い成果を上げていることが確認された。
マイクロストラテジーの積極的なビットコイン投資戦略は、賛否両論を引き起こしているものの、同社の株式市場でのパフォーマンスやビットコイン市場への影響力を考慮すると、その意義は計り知れない。今後も同社の動向から目が離せない。
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