メタプラネット、ビットコイン37.8億円分を追加購入──総保有4,500 BTC突破

JinaCoin編集部
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資本市場活用しビットコインを継続取得

東証スタンダード市場に上場する「株式会社メタプラネット」(証券コード: 3350)は14日、「ビットコイントレジャリー事業」の一環として、新たに319ビットコイン(BTC)を追加購入したと発表した。今回の購入総額は約37億7,900万円、1 BTCあたりの平均購入価格は約1,185万円となった。

今回の追加購入により、メタプラネットのビットコイン総保有枚数は4,525 BTCとなり、累計の購入総額は約581億4,500万円に達した。平均購入価格は12,849,780円となったが、執筆時点のビットコイン価格は1,214万円程度であり、若干の含み損を抱えた状態である。

同社は昨年よりビットコインを同社の主要資産と位置づけ、戦略的な購入を進めており、着実に保有量を積み増している。

メタプラネットは、ビットコイン購入の原資として、新株予約権の発行・行使や社債発行など、資本市場での活動を活発に行っている。発表資料によると、2025年に入ってからもEVO FUNDを割当先とする複数の新株予約権の行使が進んでおり、同時に複数のゼロクーポン普通社債を発行、その資金をビットコイン購入に充当した後、新株予約権の行使代金で早期償還するといった財務活動を繰り返している。今回の発表資料によると、一連の新株予約権(通称「21ミリオン計画」)の行使が約41.7%進捗し、これによる手取り概算額が約351億円に達したことも報告されている。

同社はまた、ビットコイン戦略の成果を示す独自の経営指標(KPI)として「BTCイールド」「BTCゲイン」「BTC円ゲイン」を導入している。各指標の概要は以下のとおりである。

  • BTCイールド:完全希薄化後の1株あたりビットコイン保有量の変化率
  • BTCゲイン:株式の希薄化影響を除いた場合に、ビットコインが増加したかを示す指標
  • BTC円ゲイン:BTCゲインの円換算額

同社はこれらKPIが、株主価値向上への貢献度を測るものとし、その推移を開示している。

2025年4月1日から14日までの暫定値では、BTCイールドは6.5%、BTCゲインは263 BTC、BTC円ゲインは約31.7億円となっている。なお、2025年1月から3月までの前四半期におけるBTCイールドは95.6%であった。

独自の経営指標を駆使し、ビットコイン保有を拡大するメタプラネットの投資戦略は、暗号資産(仮想通貨)市場と株式市場の両面から注目を集めることになりそうだ。

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