ニューヨーク証券取引所(NYSE)の親会社であるインターコンチネンタル取引所(ICE)は27日、予測市場ポリマーケットに対し、現金による6億ドルの直接投資を完了したと発表した。
予測市場データの世界的な配信や、将来的なトークン化技術の共同開発に向けた協業を推進
本出資は、ICEが2025年10月に発表した最大20億ドル(約3,200億円)規模の戦略的投資合意に基づくものだ。同合意を履行するため、ポリマーケットが現在実施中の株式による資金調達の一部を引き受けた形となる。
データ配信や将来的なトークン化技術での協業を掲げるICEは、2025年10月の合意直後に10億ドル(約1,600億円)の初期投資を実行している。今回の6億ドルは、その初期投資に続く追加出資に位置づけられる。
またICEは本声明内で、今回の直接投資とは別に、特定の既存保有者から最大4,000万ドル(約64億円)相当のポリマーケット株を購入する予定を明らかにした。
発表によれば、初期投資10億ドル、今回の6億ドル、最大4,000万ドルの証券購入(総額16億4,000万ドル)をもって、ICEは投資合意に基づくすべての資金提供義務を完了するという。
2025年10月の発表によると、ICEはポリマーケットが生成する「イベント駆動型データ」の世界的な配信パートナーとなる。ユーザーの予測を数値化したデータは、市場心理を示すセンチメント指標として顧客に提供される計画だ。
また、両社はブロックチェーンを活用した将来的なトークン化技術の共同開発にも合意している。予測市場のデータを従来の金融分析やリスク評価に組み込むことで、信頼性の高い次世代の市場インフラ構築を目指す方針だという。
伝統金融の巨人が巨額を投じた理由は、ポリマーケットが生成するデータの価値にある。予測市場のデータが、機関投資家のリスク評価やセンチメント分析における標準ツールとして組み込まれる未来が現実味を帯びてきた。既存金融とDeFiの融合を象徴する出来事だ。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=160.1円)




