ブータン政府、約58億円相当ビットコインを外部送金──売却加速の兆候か

ブータン、仮想通貨企業の誘致を加速──法人税0%・銀行口座を即時開設
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
ヤマダケイスケ
10 Min Read
Highlights
  • 25日、ブータン政府系ファンドDHIが519.707BTCを外部ウォレットへ送金したことが明らかに
  • 送金先の一つはQCPキャピタルとの取引履歴を持つアドレスで、売却目的の可能性が考えられる
  • 直近2週間で外部への送金額が増加傾向、アーカムがDHIのビットコイン売却行動の加速を指摘

ブータン王国政府の政府系ファンド「ドゥルク・ホールディング&インベストメンツ(DHI)」が25日、保有するビットコイン(BTC)のうち519.707BTCを外部ウォレットへ送金したことが、オンチェーンデータによって明らかになった。送金額は執筆時点の換算で約3,675万ドル(約58億円)相当となっている。

送金トランザクション情報
送金トランザクション情報 出典:アーカム

2つのアドレスへ分割送金、ひとつはQCPキャピタルと複数回の取引履歴あり

オンチェーンデータ分析プラットフォーム「アーカム」が示すデータによると、今回の送金は200BTCと319.707BTCの2つに分割され、それぞれ異なるアドレスへ送付されている。

200BTCの送金先アドレスでは、暗号資産(仮想通貨)取引企業QCPキャピタルを主要取引相手として記録しており、同社との複数の取引履歴が確認されている。同アドレスのビットコインBTCBTC残高は、執筆時点で591.474BTC(約4,186万ドル、約66億円)となっている。

一方、319.707 BTCの送金先はエンティティが未登録のアドレスで、帰属先は特定されていない。同アドレスはDHIからの今回の受け取り以前に取引履歴がなく、新規に作成された可能性がある。

いずれのアドレスも現時点では受け取ったビットコインを保有したままであり、その後の外部への送金は確認されていない。送金先での動きについては、引き続きオンチェーンデータによる追跡が必要な状況だ。

2週間で外部送金が増加傾向、18日にも約70億円相当のBTCを移動済み

アーカムによると、DHIはこれまでも500万〜1,000万ドル(約8〜16億円)単位での定期的な売却を繰り返してきたという。特に2025年9月中旬から下旬にかけては売却が集中しており、直近2週間でも外部への送金量が増加傾向にあると同社は指摘する。

また、アーカムは18日にも、DHIが同日だけで4,444万ドル相当(約70億円)のビットコインを移動させたと報告していた。加えて、同社はDHIへの10万ドルを超えるビットコイン流入が1年以上確認されていない点にも言及し、「ブータンはビットコインのマイニングを停止したのか」と疑問を呈している。

執筆現在、DHIの現在の総資産は約3億1,735万ドル(約500億円)となっており、その大半をビットコイン保有額が占めている状況だ。資産移動の加速が続くなか、ブータンの保有残高と今後の動向が引き続き注目される。

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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159.5円)

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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