分散型取引所(DEX)のエアロドロームとベロドロームを統合した新DEX・エアロ(Aero)は22日、正式に稼働開始を発表した。エアロは暗号資産(仮想通貨)取引に加え、トークン発行者が新たな市場に流動性を集める仕組みを備えている。
クロスチェーン取引対応、AIエージェント連携も導入
エアロは、エアロドロームの拠点だったベースとベロドロームのOPメインネットに加え、イーサリアム、アービトラム、インク、アーク、ロビンフッド・チェーンの計7ネットワークに展開する。
公式アプリでは、すでにスワップ機能や流動性プールへの資産の預け入れに対応している。各チェーンのプールはひとつの流動性ネットワークでつながっており、別のチェーンからの注文にも応じる設計だ。
クロスチェーン取引向けには、チェーン間のブリッジとスワップを1回の操作で完了させる「Metaswaps」を導入。また、流動性プールには価格変動に応じて取引手数料を動的に調整する「Slipstream V3」が採用されている。
公式アプリのみならず、AIエージェントやアグリゲーターによる取引機能にも対応する。エアロによれば、これらは外部APIを介さず、オンチェーンのコントラクトに直接接続して取引を実行できるという。
旧トークンの移行条件と旧DEXの扱い
新DEXへの移行に合わせ、両DEXの旧サイトにはトークン保有者向けの窓口が開設された。公式の移行案内によると、旧AERO(
AERO)とVELO(
velodrome-finance)は新AEROへ、ロック済みの保有分はステーク済みのsAEROへ移行。ロック済みのveVELOは、移行によりOPメインネットからベース上のsAEROへ変わる。
| 旧サービスでの保有分 | 移行後 | 交換比率 |
|---|---|---|
| エアロドロームのAERO | 新AERO | 1対1 |
| エアロドロームのロック済みveAERO | sAERO | 1対1 |
| ベロドロームのVELO | 新AERO | 1 VELO=0.044 AERO |
| ベロドロームのロック済みveVELO | sAERO | 1 veVELO=0.044 sAERO |
新AEROの供給はすべて、両DEXの既存トークン保有者に割り当てられる。エアロドローム側が94.5%、ベロドローム側が5.5%となっており、VELOの交換比率もこの配分をもとに決められている。
公式アプリ上では、新AEROのステーキング機能もすでに実装されている。新AEROをステークした利用者は、受け取ったsAEROを使って報酬を配分するプールを選べる。そのプールで生じた取引所収益については、配分を担った利用者に全額分配される仕組みだ。
一方、両DEXの旧サイトはトークンの移行手続きに使われるため当面残る。旧サービスでのトークン報酬の発行は停止しているが、サイトの終了時期については示されていない。
なお、ベロドロームはセロやフラクスタル、ソニューム、ユニチェーンで取引と流動性提供を続けるとしている。ただし、これらのネットワークでは従来のトークン報酬は提供しない方針だという。
