米ニューヨークで21日、暗号資産(仮想通貨)XRP(エックスアールピー)と「Mastercard(マスターカード)」の大型ビルボードが出現し、業界内で大きな話題となっている。この情報は、仮想通貨取引所「Gemini(ジェミナイ)」の公式Xの投稿により広まった。SNS上では「ジェミナイがXRP決済に対応したクレジットカードを発行するのではないか」という期待が急速に高まっている。
発行は8月25日か?XRP決済拡大への期待高まる
注目すべきは、ビルボードに記載された「8.25.25」という数字だ。この日付は新カードのローンチを示唆していると思われる。また、「Issued by WebBank」といった表記から、米オンライン銀行「WebBank(ウェブバンク)」が発行体として関与するとみられている。ジェミナイによると、このビルボードはニューヨークの29番街とブロードウェイの南西角に位置する2箇所のビルで掲示されているという。
ジェミナイは過去にも、仮想通貨に関連するクレジットカード発行を手掛けている。同社は2021年4月にマスターカードと提携し、仮想通貨でリワードを受け取れるクレジットカードの発行を発表。支払額の最大3%をビットコイン(BTC)やその他の仮想通貨で還元するという仕組みは当時としては革新的であり、日常生活における仮想通貨決済の普及に寄与した。
ジェミナイは投稿内で「Prepare your bags(準備しておけ)」というメッセージを添え、新カード発行に対するフォロワーの期待感を掻き立てた。現時点ではカードの特典内容や対応地域などの詳細は公表されていないが、いずれにしても8月25日には何らかの情報が明らかになる可能性が高いだろう。
仮にXRPを利用したクレジットカード決済が実現すれば、XRPのユースケースは飛躍的に拡大する可能性がある。そうなれば、XRPの市場需要と価値向上にもつながるはずだ。ジェミナイとマスターカード、そしてXRPの連携が織りなすこれからの動きは、仮想通貨の実用性を一段と高める重要な一歩となりそうだ。
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