中央・北・西ヨーロッパ、世界第2位の仮想通貨経済圏に浮上

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目次

規制を整備し、企業が安心して営業できる政府の姿勢が好感

ブロックチェーン分析企業「Chainalysis(チェイナリシス)」の調査によると、中央・北・西ヨーロッパ地域(CNWE)は今年、北米について世界第2位の暗号資産(仮想通貨)経済圏となった。特にイギリスは、同地域で最も仮想通貨の普及率が高く、過去一年間の取引量は世界第3位であった。

今日は地理レポートのプレビューを 2 回実施します。 1 つ目は中央、北、西ヨーロッパに関するセクションで、特に英国、フランス、ドイツ、イタリアに焦点を当てて、新しい規制が地域の採用にどのような影響を与えたかを調査します。

CNWE地域は、2022年7月から2023年6月までの間に世界の取引量の17.6%を占め、推定1兆ドル(約150兆円)相当の仮想通貨が流入した。

同地域で最も人気のあるサービスは分散型金融(DeFi)で、流入額の54.8%を占めている。DeFiは過去数年間、CNWEの仮想通貨普及において重要な役割を果たしており、特に分散型取引所(DEX)がその代表的な例である。

世界の各地域における仮想通貨サービスカテゴリのシェア

特にイギリスは、草の根的な普及を示すチェイナリシス独自のグローバル仮想通貨普及指数で14位にランクインしているほか、未加工の取引量では世界第3位で、過去1年間に1521億ドルを受け取ったと推定される。

仮想通貨業界で最大級のベンチャーキャピタル「a16z(アンドリーセン・ホロウィッツ)」など一部の金融機関は、イギリスの金融サービス市場法2023を前向きな一歩と捉え、法案が可決された直後、a16zの創業パートナーであるクリス・ディクソン氏は次のように述べた。

「ブロックチェーン技術を歓迎し、ウェブ3を受け入れ、消費者を保護する規制を追求することで予測可能なビジネス環境の構築に尽力している司法管轄区に、当社初の海外事務所を開設できることに興奮して います。適切な規制がオンライン化される間、英国のweb3エコシステムの成長を促進する手助けができることを楽しみにしています。」

関連:a16z、ロンドンに初の海外オフィス開設へ

また、2023年6月、EUはMiCA(Markets in Crypto-Assets)規制を承認し、全てのEU加盟国における仮想通貨活動の規制について統一的なアプローチを承認した。MiCAは2024年半ばから発効し、仮想通貨のIEOや取引をはじめ、仮想通貨企業を監督する単一のライセンス体制を確立することで、金融市場の安定と健全性を促進することを目的としている。

MiCA承認以降、欧州各国では企業による仮想通貨関連事業が多く始動し始めた。フランスでは、バイナンスやCircle、Crypto.comなど大手仮想通貨企業が欧州本部を置いた。イタリアでは、イタリア銀行が polygon と Fireblocks を利用して、金融機関が DeFi と トークン化された資産を扱えるようにした。

また、ドイツではドイツ銀行がTaurusと提携し、カストディと伝統的な金融資産のトークン化に取り組んでいる。またBoerse Stuttgart DigitalのSven Hildebrandt 博士は、「ドイツはブロックチェーン開発においては非常に強力な歴史的ルーティングを持っている。例えば、ドイツは米国に次いでビットコインのノードの数が多い。また、ドイツは仮想通貨関連分野で2万2400以上の雇用があり、Web3における雇用の絶対数が多い国でもある」と述べた。

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参考文献

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この記事を書いた人

元一般企業会社員。現在はトレーダー兼ライター。
株式やFX、仮想通貨デリバティブ、草コイン、ノード運用と色々やっています。

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