オンチェーン分析がより身近に
イーサリアムのブロックチェーンエクスプローラー「Etherscan(イーサスキャン)」は6日、ユーザーが特定の条件に基づいて検索結果を絞り込み、カスタマイズすることができる強力なツール「Avvanced Filter」を発表した。
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ユーザーは、Etherscan上の膨大なイーサリアムのブロックチェーンデータの中から、研究や監視、調査のニーズに最も関連する取引、アドレス、およびアクティビティに焦点を当てることができる。
「Advanced Filter」により、1つのビューで様々なトランザクションを分析することができる。取引タイプ、機能名、期間、金額、資産、取引元と取引先のアドレスでフィルタリングできる。
ただし、今はまだベータ版であるため、評判の悪いトークン、無視リストトークン、および失敗したトランザクションが表示され、それらを隠すオプションはない。
ここからアクセスできる→https://etherscan.io/advanced-filtered
筆者も試しに使ってみた。ここ数日で、世界最大手暗号資産取引所「Binance」と米国の暗号資産取引所「Coinbase」が、米国証券取引委員会から提訴された。これによりBinanceから大規模な出金がどんな感じで行われたか調べてみる。フィルタリング条件は以下の通り。
- 期間:6月5~7日
- 元のアドレス:EtherscanでBinanceのアドレスと指定されたもののうち、トランザクションの多さ上位5件(5件までしか指定できなかった)
- アセット:USDC
- amount:100万ドル以上

結果はこのような感じだ。執筆時点でも、100万ドル(約1.4億円)の出金が頻繁に行われているようだ。