イーサリアム財団は23日、イーサリアムを「グローバルな金融決済レイヤー」として強化するための新たな方針として「The Ethereum Foundation’s Commitment to DeFi」と題したブログ記事を発表した。
財団が描くDeFiの「あるべき姿」と方針
イーサリアム財団は、DeFiがイーサリアム
ETHの普及における「重要な原動力」であると認めた上で、単に既存の伝統的金融を模倣するのではなく、イーサリアムなしでは存在し得なかった金融の形として「Defipunk(ディファイパンク)」という概念を提唱する。
財団が掲げるDefipunkの優先事項は以下の通りだ。
- セキュリティと分散化:マルチシグや管理者キーへの依存を減らし、不変かつトラストレスなアーキテクチャへの移行を支援する。
- デフォルトとしてのプライバシー:単なるプライベート・ステーブルコインの開発ではなく、決済、取引、貸付のすべてにおける「基盤インフラ」としてのプライバシー保護を目指す。
- 標準化とリスクの明確化:トークン化証券や現実資産(RWA)における一貫した基準の策定を推進し、ユーザーがリスクを正確に評価できる環境を整える。
財団は今後、さらにビルダーとの関係を強化し、2026年を通じて具体的なフレームワークや調査結果を共有していくとしている。
DeFi専門ポストに豊富な経験を持つ2名が就任
この取り組みを主導する専門ポストとして、「DeFiプロトコルスペシャリスト」にチャールズ・セントルイス氏、「DeFiコーディネーター」にイヴァン氏(別名ivangbi)が任命されたことも明らかになった。
チャールズ氏は、MakerDAOのガバナンス設計を主導し、暗号資産担保型ステーブルコイン「DAI
DAI」のシステムに貢献してきた人物だ。
同氏は「DeFiは未来に向けた投機的な賭けではなく、金融の必然的な進化である」と述べ、財団は「パーミッションレス、検閲耐性、プライバシー優先、セルフカストディ、オープンソースという原則を守るチームを支援する」とを表明した。また、「伝統的金融よりわずかに優れた金融ではなく、イーサリアムなしでは存在し得なかった金融(=Defipunk)」を推進していくとの決意を新たにした。
一方のイヴァン氏は、「Gearbox Protocol」の共同創設者であり、2018年から続くコミュニティ「lobsterdao」のサマナー(召集人)としても知られる。
イヴァン氏は、かつて自身がイーサリアム財団の批判者であったことを認めつつ、「現在の財団がいかにオープンになったかを目の当たりにしている」とコメント。同氏は、プロトコルの創設者やユーザーといった現場の視点を持ち込み、あらゆる段階でDeFiの取り組みをコーディネートしていく意向だ。そして、「イーサリアムを真に公平な土俵にするために、コミュニティやビルダーのサポートに尽力する」と述べている。
イーサリアムにおいてどのようにDeFiが発展していくのか、財団の取り組みとともに今後も注目したいところだ。
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