米ナスダック上場で予測市場トレジャリー戦略を進めるEnlivex(エンライベックス、ENLV)は24日、2,100万ドル(約33億円)のデットファイナンスの実施と、予測市場トークンRAIN
RAINの追加取得を発表した。あわせて最大2,000万ドル(約31億円)の自社株買いプログラムも公表し、予測市場トレジャリー戦略の継続的な実行を示した。
RAIN30億枚を62%割引で追加取得、オプション期間も2027年末まで延長
エンライベックスは既存の購入オプションを行使し、Arbitrum(アービトラム)上の分散型予測市場プロトコルRAIN Protocol(レイン・プロトコル)のRAINトークン約30億枚を取得した。取得価格は1枚あたり0.0033ドルで、購入総額は1,000万ドル(約15億円)となる。RAINトークンは直近30日間で1枚あたり約0.008〜0.01ドルの範囲で取引されており、今回の取得価格は2026年3月22日の終値に対して62%のディスカウントに相当する。同社はさらに、最大2,721億枚超のRAINトークンを同価格で追加取得できるオプションについて、期限を従来の2026年11月末から2027年12月末へ延長した。
今回の資金調達は、ニューヨーク拠点の機関投資ファンドThe Lind Partners(リンド・パートナーズ)との間で実施した。23日に取引が完了し、純収入は約1,870万ドル(約29億円)となる見込みだ。同債務はエンライベックスの普通株式に1株2.69175ドルで転換可能で、この転換価格は20日のナスダック終値に対して264%のプレミアムにあたる。シャイ・ノヴィク執行会長は予測市場トレジャリー戦略を継続するなかで、今回の資金調達によって約30億枚のRAINトークン追加取得を進められたと説明した。
自社株買いは、公開市場や私的交渉取引などを通じて実施する。有効期限は設けず、市場環境などに応じて内容を見直したり、停止したりする可能性がある。オレン・ハーシュコヴィッツCEOは、同社の株価がトレジャリーおよびトレジャリー関連資産の市場価値に対して大幅なディスカウントにあるとの見解を示した。
エンライベックスは2025年11月に予測市場トークンRAINを軸とした財務戦略を発表している。今回の追加調達とトークンの取得、自社株買いは、同戦略の継続的な実行を改めて示す内容となった。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.8円)




