「クリプトニンジャNFTを没収された」かねりん氏、同プロジェクトの運営を猛批判
NFTコレクション「Crypto Ninja (クリプトニンジャ)」をめぐって、「運営にNFTを一方的に没収された」と主張するかねりん氏は、同コレクションのプロデューサーイケハヤ氏とのやり取りを明らかにし、運営を批判した。
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かねりん氏ポスト(ツイート)AI要約
- NFT没収の状況:かねりん氏保有のNFT(CryptoNinja 008凪紗)が運営によって新しいコントラクトに移行され、旧NFTは無断で没収された。この行動には事前の説明や合意がなく、かねりん氏は0.65ETHを受け取っているが、この行動に同意していない。
- 運営からの一方的な通知:運営は、コミュニティ内でのNFTの人気低迷と、著者による攻撃的な売却が他のプロジェクトに影響を及ぼす可能性を理由に没収を通告した。
- 運営の対応批判:かねりん氏は運営の手法を批判しており、運営が一方的にNFTを没収し、新しいオーナーを決定し、さらにはかねりん氏をコミュニティから排除する行動に出たことに強く反対している。
- 業界への影響とコミュニティの反応:この問題行為が業界全体に与える影響を問題視し、運営が中央集権的に行動することの是非について問いかけている。また、かねりん氏はコミュニティが沈黙を守り、運営の行動を黙認していることに失望している。
- 訴えと反響の求め:かねりん氏は、NFTコミュニティや関連する人々に対し、この問題に声を上げ、適切な行動を促すよう呼びかけている。また、運営側にも今後の対応をよく考えるよう促している。
ことの発端は、クリプトニンジャが主に売買されているNFTマーケットプレイス「OpneSea」がロイヤルティ(※)を10%→0.5%と大幅に引き下げたことに始まる。運営のイケハヤ氏によればはロイヤルティ収益を原資に開発が行われており、売上が20分の1に減ってしまうと事業継続が危ぶまれる。
※NFTの2次流通(ホルダー同士の売買など)での売却益の一部が、NFT作者に還元されること
このため運営はNFTコレクションを丸ごと新しいコントラクトに移行し、引き続きロイヤルティを10%受け取れるようにした。その際、同NFT保有者には新コントラクトのNFTが付与されたのだが、かねりん氏が保有する「CryptoNinja 008凪紗」については同氏に付与されなかった。
そして今日かねりん氏が明らかにしたところによると、クリプトニンジャのプロデューサーを務めるイケハヤ氏は次のような理由でかねりん氏のNFTを没収したことがわかった。
- 「かねりん氏が008凪紗のオーナーであることで、コミュニティ内での凪紗の人気が低く、今後のIP展開に大きな差し支えが出る」
- 「かねりん氏が2度攻撃的な売却を仕掛けたことで、他のプロジェクトがCryptoNinja NFTオーナーへ特典を提供することが困難になった」
これについてかねりん氏は、「いくら私が邪魔な存在だとしても、正規のNFTホルダーと一度も対話せず強制的にNFTを奪い取る行為は、越えてはいけない一線を越えてしまっている」と非難した。
2つ目については「悪意を持ってプロジェクトを潰そうとしたことは一切ない」と述べ、運営による風説の流布だとした。
いずれにしても、「本物」を証明する技術であるNFTを扱ったプロジェクトで、NFTをホルダーの同意なく取り上げたという事実は変わらない。まだまだNFTが発展途上の技術であることがわかるニュースといえよう。
(2024/05/11 第4段落を訂正しました)
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