大手ベンチャーキャピタル「パンテラ・キャピタル」、同社史上最大の投資をTONに行ったことを公表、その理由も明らかにした
大手ベンチャーキャピタル「パンテラ・キャピタル」は10日、同社史上最大の投資をレイヤー1ブロックチェーン「TON(トンコイン)」に行ったことを明らかにした。
ブロックチェーン プロジェクトの 99.999% は、ゼロからコミュニティを作ろうとする技術的なアイデアです。CoinMarketCap によると、暗号通貨は 23,000 種類以上あります。ほとんどの人にとって、それは困難な道です。
@telegramブロックチェーン技術を統合したコミュニティです。もっと簡単にできるはずです。
投資額は非公開であるものの、11年にわたる歴史を持ち、今や運用資産総額47億ドル(約7,322億円)を超える同社にとって「史上最大」となるのだからかなり巨額であることは間違いないだろう。
発表によると、トンコインに投資を行った根拠の1つ目は、世界最大級のユーザー数を誇るメッセンジャーアプリ「テレグラム」との融合だ。トンコインはテレグラムにネイティブに統合されている唯一の仮想通貨プロジェクトであり、ブロックチェーンプロジェクトの大半がゼロからコミュニティを形成しようとするなか、トンコインはスタート時点で9億人のユーザーベースにアクセスできる。
2つ目は、規制上の理由だ。トンコイン含めブロックチェーンは政府や銀行などの第三者から独立して存在する「自由な」テクノロジーであるため、規制当局からの制限を受けやすい。数あるプラットフォームの中で唯一規制上のハードルが低いテレグラムとの融合はトンコインに大きな伸びしろを与えてくれる。
3つ目は、トンコインの性能の高さだ。毎秒数百万件のトランザクションを処理でき、ユーザー数の増加に応じて効率的に拡張できるため、スピードやセキュリティを損なうことなく数億人規模なアプリケーションを構築できる。

出典:プレスリリース
4つ目は、ステーブルコインUSDTがトンコイン上で発行されている点だ。テレグラムでメッセージを送るのと同じくらい簡単に・安くお金の受取・支払いができるようになった。この機能は銀行サービスを利用できない発展途上国の個人にとって非常に重要だ。
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出典:プレスリリース
パンテラはこの他、急速に進化する「ミニアプリ」の存在や、マネタイズのしやすさなどをあげた。
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