仮想通貨チャート分析
ビットコイン(BTC):中期的には上昇トレンドの押し目形成の値動き

ビットコイン(BTC)は昨日(20日)、1時間足中期HMAで反発し大きく下落、現在は1時間足長期HMAを下抜け後再度上抜けに挑戦している状態だ。
現状、1時間足MACDがマイナス圏にあることから下落が優勢だが、1時間足長期HMAを価格が上抜けし、更に1時間足中期HMAを上抜けした場合は、短期的に4時間足ボリンジャーバンドアッパーバンドから前回高値ライン(87,410ドル付近)までの上昇に期待できる。

一方、現在価格から下落、もしくは横ばいの値動きとなった場合は日足短期HMA付近で上昇に転ずるかに注目だ。現在日足短期HMAと日足中期HMAがゴールデンクロスとなっており、4時間足MACDがプラス圏にあることから中期的な相場は「強気傾向」と判断できる。
そのため、日足短期HMA付近で上昇に転じた場合は中期的上昇トレンドとなる可能性が高く、87,410ドルを突破に期待できると推測する。
イーサリアム(ETH):4時間足ボリンジャーバンドが拡大するかが焦点

イーサリアム(ETH)は現在、前回のレンジ上限ライン(1,961.16ドル付近)でレンジサポ転換と思われる値動きをしている。
この反発は1時間足長期HMAでの反発も兼ねているため、今後1時間足中期HMAを上抜けすれば上昇の勢いが増す可能性がある。ただし、1時間足中期HMAの直上には4時間足ボリンジャーバンドアッパーバンドが控えているため、ボリンジャーバンドを押し広げる勢いがあるかが焦点となる。

4時間足で見ると4時間足MACDが若干深い戻りとなっているものの、上昇の押し目形成からの上昇の始点と考えることができる。そのため4時間足短期HMA(1時間足中期HMA)を価格が上抜けし、前回高値(2,073.47ドル)を価格が上抜けすれば2,149.01ドル付近までの上昇が期待できると推測する。
カルダノ(ADA):移動平均線突破がレンジ脱却のポイント

カルダノ(ADA)は昨日(20日)に4時間足長期HMA上抜けに挑戦したが反発され、現在は1時間足長期HMAに価格が支えられている状態だ。
現状、4時間足長期HMAを上限、日足短期HMAを下限としたレンジ相場となっている可能性があり、このどちらかを突破しなければ中期的な相場の方向性は決まらないと推測する。同時に現在スクイーズとなっている4時間足ボリンジャーバンドのエクスパンションを伴う必要がある。

4時間足で確認するとボリンジャーバンドは非常に狭いスクイーズとなっていることから、相場が力を貯めていると判断することができる。そのため、4時間足長期HMAもしくは日足短期HMAを価格が突破すれば、これまで動向を見守っていた相場参加者が一斉に売買を開始し、4時間足ボリンジャーバンドのエクスパンションを誘発する可能性に期待できる相場状態と言える。
上記の値動きとなった場合、短期的には上昇の場合0.8223ドル付近、下落の場合は0.6479ドルから0.6298ドルを目標とすることができるだろう。
リップル(XRP):上昇圧は継続、移動平均線での反発を待つ

リップル(XRP)は現在1時間足長期HMAで下落を止められている値動きとなっている。そのため、現状価格付近から上昇に転じ、1時間足中期HMAを上抜けすれば前回高値付近までの上昇が見込めるだろう。
一方、1時間足MACDがマイナス圏に入っているため、1時間足長期HMAを下抜けして短期的下落が継続する可能性がある。1時間足長期HMAを下抜けし下落した場合は日足短期HMA付近での値動きに注目だ。

日足短期HMAで反発した場合、中期的押し目と判断できるため、4時間足ボリンジャーバンドのエクスパンションが伴えば前回高値を突破し2.6448ドル付近までの上昇が期待できる。
日足短期HMAを下抜けした場合は直近での上昇勢いは減少したと判断でき、日足中期HMAもしくは4時間足長期HMAを下限とした横ばい相場となると推測する。
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使用インジケーター
- HMA(ハル移動平均線):短期(20)、中期(80)、長期(320)
- ボリンジャーバンド:期間50、偏差2.5
- MACD:12、26、9
- ライン
- 日足:黄色
- 4時間足:オレンジ
- 1時間足:紫