仮想通貨チャート分析
ビットコイン(BTC):上値重く、戻り売り狙われやすいか
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ビットコイン価格は昨日6日、前日比0.04%下落した。執筆時現在、価格は96,800ドル付近を推移している。
日足では、昨日1時99,000ドル台まで回復したが現在は96,000ドル台まで戻している。99,000ドルから102,000ドル付近に強い抵抗が確認されるため、上値は重く、戻り売りが狙われやすい状況であることが推測される。もし今後直近高値の102,500ドル付近を上抜けることができれば、短期移動平均線の上抜けにも成功し、相場状況が強気バイアスへと転換する可能性があるだろう。現在、ローソク足は上昇平行チャンネル(緑)の下限値付近に到達している。
本日日本時間22:30、米雇用統計が発表される。非農業部門雇用者数の市場予想は17万5000人増で先月の25万6000人増から鈍化する見込みで、市場予想通りの数値ならばドル円は150円を割る展開もシナリオとして予想される。雇用統計が弱まり利下げ観測が浮上した場合はドル売りが優勢になり、ビットコインにとっては有利に働く可能性があるだろう。しかし、現在ドルは対円で2ヶ月ぶりの安値をつけているため、すでに押し目買いが入りやすい水準に達している。そのため個人投資家や実需のドル買いの動きにも注意が必要だ。
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4時間足では、デッドクロスが発生しており、ローソク足はすべての移動平均線を下抜けている。上昇しても下げ戻されやすい環境が示されており、直近でもローソク足は移動平均線に抵抗される様子が確認される。
目先の予想としては、上方向狙う場合は95,000ドル水平線と上昇。平行チャンネルの下限値で反発し再度100,000ドル付近を狙う展開が考えられる。反対に、95,000ドルでサポートに失敗し、さらに下抜ける場合は直近安値をつけた92,000ドル付近が意識されやすい抵抗になると予想される。また、92,000ドル付近は過去の相場でも強く意識されている価格であり、高値圏のレンジ相場の下限値としても非常に意識される。
イーサリアム(ETH):月足三角持ち合いの下限線に向かって下落
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イーサリアムは、昨日6日、前日比3.64%下落した。執筆時現在、価格は2700ドル付近を推移している。
日足では、引き続き、過去平行チャネルの中を推移し、ローソク足はチャネルの下限値付近に位置している。ローソク足は全ての移動平均線を下抜け、弱気バイアスが示されている。3日月曜日に発生した急落からの反発は弱く、高値を切り下げる状況が続いている。このまま下落トレンドを継続した場合、月足レベルの三角持ち合い(白)の下限線まで到達する可能性が高まっている。その場合、価格は推定で2450ドル付近まで下落すると予想され、アメリカ大統領選挙以前の価格水準になる可能性がある。
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4時間足を確認すると、2750ドル付近でもみ合いを形成していることが確認される。2750ドル付近はフィボナッチリトレースメントで78.6%戻しに当たるため、ローソク足は抵抗を受けていると見られる。また、アメリカ大統領選挙以前の相場では、2730付近が高値として意識されており、過去のレジスタンスがサポートに転換し、価格を支えていることが推測される。
ソラナ(SOL):185ドルが重要なポイントに
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ソラナは、昨日6日、前日比3.36%下落した。執筆時現在、価格は190ドル付近を推移している。
日足では、引き続き下降トレンドを形成している。昨日一時200ドル台を回復したが、すぐに売り戻された。フィボナッチリプレースメントで78.6%戻しにあたる。198ドル付近を明確にブレイクし、現在ローソク足は月足抵抗線に向かって下落している。月足抵抗線付近に位置する185ドルは、過去にも支持線や抵抗線として機能した経験があるため、強いサポートとして意識される。もし185ドルでサポートに成功し、反発上昇が確認された場合は、有効な押し目買いのチャンスになる可能性があると予想される。
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4時間足では、引き続き、高値の切り下げが続いており、買われた相場は売られやすい状況が示されている。ローソク足は3本の移動平均線を下抜け、戻り売りが狙われやすい環境となっている。目先の予想としては、上方向では直近高値の220ドル付近を回復できれば、下落相場に終止符を打つことができるだろう。下方向では月足抵抗線や185ドルが意識されやすく、さらにその下では、週足平行チャネルの下限値付近が意識されやすいだろう。
リップル(XRP):止まらない下落、反発はあるのか
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リップルは、昨日6日、前日比2.26%下落した。執筆時現在、価格は2.33ドル付近を推移している。
日足では、3日連続で陰線をつけた。月の下落によって、短期移動平均線が下向きになり始めたことが確認される。2017年の最高値である2.5ドル付近を明確に下抜けている状態だ。
昨日の値動きでWeeklyピボットのS1にタッチし、今日の値動きではS1付近で価格が維持できるのかが注目される。
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4時間足では、直近でディセンディングトライアングルのような形を形成している。短期移動平均線に沿って高値を切り下げており、トライアングルのネックラインに近づいている。推定されるネックラインの価格は2.25ドル付近だと予想される。
移動平均線は、中期移動平均線が長期移動平均線を下抜け、パーフェクトオーダーが形成されている。戻り売りが狙われやすい環境が示されており、レンジをもう一段引き下げる展開も視野に入れる必要があると推測される。下目線では、1.98ドルがサポートとして意識されやすく、上目線では2.45ドル付近がテクニカル的に意識されやすいと推測される。
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使用インジケーター
- トレンドライン
- 月足:白 週足:黄色 日足:緑 4時間足:赤 1時間足:青
- 水平線
- 最高値or直近高値:ピンク
- 最安値or直近高値:水色
- レジサポライン:紫
- SMA(単純移動平均線)
- 短期(25日):青
- 中期(50日):赤
- 長期(200日):緑
- ボリンジャーバンド
- 30SMA
- 20SMA
使用オシレーター
- MACD、RSI、出来高