仮想通貨チャート分析
ビットコイン(BTC):関税巡る攻防激化から一転、緊張緩和で買い戻しの動き
![ビットコイン(BTC USD)日足チャート分析 2025年2月4日](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/02/BTCUSD-1day20250204.png)
ビットコイン価格は昨日3日、前日比3.74%上昇した。執筆時現在、価格は103,300ドル付近を推移している。
米関税発動への攻防が激化し、貿易戦争による世界経済への打撃が懸念され、昨日は非常にボラティリティの激しい一日になった。ビットコイン日足では、一時最安で91,118.94ドルまで急落した。
3日、トランプ大統領は自身のSNSで、高関税発動を1ヶ月延期する方針であることを表明し、これにより貿易戦争への懸念が大幅に後退した。貿易戦争の緊張緩和を受けて、ビットコイン価格は昨日の終値確定時点では101,000ドル台まで回復した。トランプ大統領とメキシコのシェインバウム大統領は、違法武器と麻薬の密売を阻止するためアメリカ国境に軍隊を配備することで合意した。また、カナダのトルドー首相は、トランプ大統領との電話会談後にXに投稿し、その内容を明らかにした。トルドー氏は、トランプ氏との2回目の協議を経て、カナダが合成麻薬フェンタニルの密輸対策として13億カナダドルの国境警備計画に加えて、米国との国境に一万人の警備を配置することを約束したと述べた。
テクニカル的には91,000ドルから92,000ドルが抵抗帯として意識されていたが、今回もサポートとして機能し維持に成功した。また、ローソク足実体は上昇平行チャネル内に収まり、強気相場が維持された。
![ビットコイン(BTC USD)4時間足チャート分析 2025年2月4日](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/02/BTCUSD-4hour20250204.png)
4時間足では、非常にボラティリティの大きい相場が展開されたことが確認される。現在91,000ドルから反発する動きを見せ、下げ前水準の105,000ドル付近を目指して上昇している。過去にビットコイン価格が90,000ドル付近まで下落した後の反発を見てみると、103,000ドル付近や史上最高値付近まで反発する動きも確認される。強気を示すための目先の目標としては、過去平行チャンネルを上限値の上抜けを成功させ、高値の切り下げに歯止めをかけることになりそうだ。
イーサリアム(ETH):最安値2100ドル台、その後反発の動き
![イーサリアム (ETHUSD)日足チャート分析 2025年2月4日](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/02/ETHUSD-1day20250204.png)
イーサリアムは、昨日3日、前日比0.36%上昇した。執筆時現在、価格は2850ドル付近を推移している。
日足では、昨日最安値は2125ドルをつけ月足抵抗線を大幅に下抜ける場面もあった。非常にボラティリティの激しい相場が展開され、価格は2100ドル付近から2900ドル付近の間で推移した。長い下ヒゲを伴っていることから、これから反発上昇していく展開も予想される。しかし、ビットコインと比較するとチャートは弱気傾向が続いており、まずは下げ前の水準まで回復することが目先の目標となりそうだ。
![イーサリアム (ETHUSD)日足チャート分析 2025年2月4日](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/02/ETHUSD-4hour0250204.png)
4時間足では、短期間で大幅な下落を記録したことが確認され、1日から昨日の相場で、最大約37%下落した。現在は月足三角持ち合いの下限値からの反発で上昇しており、下降平行チャネルの上限値を目指している。目先の値動きの予想としては、この前反発上昇を継続した場合は下降平行チャネルの上限値が重なる3250 から3300ドルへの回復に向かって動くことが推測される。下降平行チャネルが長期化している現在、上値の重さが際立っている状況を打破することが、強気相場転換を示す上で重要となるだろう。
ソラナ(SOL):月足抵抗線がサポートに、200ドル台回復
![ソラナ (SOLUSD)日足チャート分析 2025年2月4日](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/02/SOLUSD-1day20250204.png)
ソラナは、昨日3日、前日比6.27%上昇した。執筆時現在、価格はドル付近を推移している。
日足では、最安値は175.89ドルをつけ、月足レベルの抵抗線まで下落を許した。その後は月足抵抗線で反発する動きを見せ、200ドル台を回復した。月足抵抗線は過去にもサポートとして機能した経験があり、今回もその抵抗力の強さを示した。日足ローソク足は長い下ヒゲを伴って確定した。実体ベースでは200ドルがサポートとなっている。今後は反発からの上昇の動きが注意され、下降平行チャネルの上限値である230ドル付近を目先の目標として上昇していくことが予想される。
![ソラナ (SOLUSD)4時間足チャート分析 2025年2月4日](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/02/SOLUSD-4hour20250204.png)
4時間足では、直近の急落によってデッドクロスが形成された。これにより、今後上昇しても上値が重い相場が形成されやすくなることが予想される。もし今後の相場で、反発からの強い上昇を示すことができれば、移動平均線は密集から拡散と向かって動き出し、上昇に転じる可能性も考えられるが、現段階では買われても売られやすい環境が示されている。
リップル(XRP):激しい乱高下の相場に、一時175ドル
![リップル (XRPUSD)日足チャート分析 2025年2月4日](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/02/XRPUSD-1day20250204.png)
リップルは、昨日3日、前日比4.86%上昇した。執筆時現在、価格はドル付近を推移している。
日足では、1日の変動率は35%を超えて非常にボラティリティの大きい相場が展開された。最安値は1.76ドルで2ドルを下回る場面もあったが、終値は2.70ドル付近で確定した。
![リップル (XRPUSD)4時間足チャート分析 2025年2月4日](https://jinacoin.ne.jp/wp-content/uploads/2025/02/XRPUSD-4hour20250204.png)
4時間足では、直近の急落によってデッドクロスが出現した。ローソク足は一時、移動平均線の密集体を大きく離れて推移したが、現在は買い戻しの動きによって上昇し、移動平均線付近まで戻ってきた。
急落時のローソク足を確認すると、2017年最高値のテクニカルポイントである2.5ドル付近に損切りが多く溜まっていたことが予想され、ショートスクイーズが発生して、一気に1.76ドル付近まで下落したと推測される。現在は、反発から上昇の動きが確認されており、目先の目標としては、価格を3ドル台に回復させることが重要になるだろう。
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