仮想通貨チャート分析
ビットコイン(BTC): 強気相場継続には10万ドルの維持が重要に
ビットコイン価格は昨日27日、前日比2.05%下落した。現在価格は102,300ドル付近を推移している。
日足では、下ヒゲを伸ばしたピンバーで確定した。昨日一時、価格は97,000ドル台まで下落し、100,000ドルを下回った。価格は史上最高値から約10%安の価格まで落ち込み、強気相場の継続に疑念が生じ始めている。
しかし、下落後は100,000ドル水平線や、短期移動平均線と中期移動平均線に支えられて買い戻される動きが見られた。また、昨日最安値の97,000ドル付近は、過去の下降平行チャネルの上限値の延長線と重なる。一昨日26日の相場で、三角持ち合いを下抜けしたことで下落を示唆していたが、昨日サポートされたことを受けて、100,000ドル付近が非常に底堅いことを証明した。一般的に下落相場での下ヒゲ出現は上昇転換サインとされるため、今日の相場で100,000ドル以上の価格を維持できれば強気相場が続く可能性が高まると予想される。
4時間足では、高値を結んだ線の上抜けに失敗し大幅に下落した。また、昨日の下落によってローソク足は短期移動平均線と中期移動平均線を下回った。直近の相場で100,000ドルをヒゲで下回る事はあったが、昨日は実体で下抜ける場面が確認され、弱含みを示唆している。直近の相場は高値を切り下げ、軟調気味であることが指摘され、今後も引き続き100,000ドルでのサポートされるのかが重要になりそうだ。
イーサリアム(ETH):一時3000ドル付近まで下落、今後のサポートに注目
イーサリアムは、昨日の相場で1.55%下落した。執筆時、現在価格は3100ドル付近を推移している。
日足では、弱気相場が続いており、上値が重い状態が長きに渡っている。昨日は最安で3020ドルをつける場面もあり、今後3000ドルを下回る価格で推移する可能性も視野に入れるべき環境になってきた。しかし、昨日売られた相場は買い支えられ下ヒゲになっていることから、反発する可能性も十分考えられる。今月13日に3000ドル付近をつけた際には反発して3500ドル付近まで上昇した。
今後の相場では、3000ドル付近でサポートされるのか、また、サポートされた際の反発でいくらまで上昇するのかに注目が集まりそうだ。3000ドル付近はフィボナッチリトレースメントで61.8%戻しの位置に該当するため、反発の目安として有効なポイントになると推測される。
4時間足では、ビットコインと同様に急落から反発の動きを見せている。しかし、反発の勢いは強いとは言い難く、今後さらに下落する可能性が否定できない状況だ。今後のサポートとしては、直近安値の2900ドルから3000ドル付近まで下落する可能性を視野に入れておく必要がありそうだ。
移動平均線とローソク足の位置関係は、昨日、ローソク足が全ての移動平均線を下回り、弱気相場であることを示した。今後、時間軸の短い移動平均線が下方向へ拡散する展開も考えられ、その場合は更なる下落を示唆する可能性があるだろう。
ソラナ(SOL):反発あれば上昇転換か、220ドルが注目価格に
ソラナは昨日27日の相場で2.33%下落した。執筆時、現在価格は230ドル付近を推移している。
日足では、一昨日26日に週足レベルで意識されていた250ドル付近を明確に下抜けたことで大きな下落が発生している。執筆時現在、下落の勢いは少し落ち着き始めているが、ショートスクイーズが発生して下方向に走ったと推測される。また、昨日の最安値は220ドル付近を記録し安値を大きく切り下げた。
ただし、下からは移動平均線が上昇してきており、昨日の日足ローソク足は短期移動平均線でサポートされ下ヒゲになったと捉えることも可能なため、今後数日は相場を見守りたい状況となっている。昨日の下ヒゲは買い戻しがあったことを示しているため、もし今後の相場でも強気派が買い圧力を強め、反発が確認できた場合は押し目買いを検討しても良い環境になりそうだ。
4時間足では、220ドルの抵抗線で反発しようとする動きが見られる。過去の相場でも220ドル付近で揉み合いを形成したり、レジサポとして機能したり意識されやすい価格であることが認識される。
昨日の下落によって下降平行チャネルを結ぶことが可能になり、チャネルの半値ライン付近まで下落したことが確認できる。今後の相場予想としては、上方向に進む場合は再度平行チャネルの上限値を試しに行くと予想される。反対に更なる下落が進んだ場合は、220ドル付近で揉み合いが形成されることが予想される。
リップル(XRP):急落するも買い支え強く、上昇転換サイン出現
リップルは、昨日27日の相場で1.8%上昇した。執筆時現在、価格は3ドル付近を推移している。
日足ローソク足は一般的にハンマーと呼ばれる、短い実体と長い下ヒゲで構成される形のローソク足で確定した。これはテクニカル分析上、下降トレンドの終わりを示し、上昇転換パターンとして捉えられる。もし今日の日足ローソク足がハンマーの実体より上で確定すればこの上昇転換サインをさらに確度の高いものにするだろう。
昨日の最安値は、2.65ドルで、週足平行チャネルの下限値や、フィボナッチリトレースメントの61.8%戻しの地点が重なる価格まで下落した。ローソク足は比較的長い下ヒゲを伴ったが、弱気派の売り圧力を凌ぐほどの押し目買いが入ったことを示しており、相場は引き続き強気バイアスを示したと言える。
4時間足では、三角持ち合いを下抜けたあたりから損切りを巻き込んで売られたような動きが確認される。史上最高値を更新して以降は横ばい傾向にあったが、昨日は大きな下落を経験し、最大で15%程度下落する場面もあった。現在3ドル台を回復しているが、今後も2.9ドルや3ドル付近を守ることができれば強気相場を継続可能にすると推測される。
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使用インジケーター
- トレンドライン
- 月足:白 週足:黄色 日足:緑 4時間足:赤 1時間足:青
- 水平線
- 最高値or直近高値:ピンク
- 最安値or直近高値:水色
- レジサポライン:紫
- SMA(単純移動平均線)
- 短期(25日):青
- 中期(50日):赤
- 長期(200日):緑
- ボリンジャーバンド
- 30SMA
- 20SMA
使用オシレーター
- MACD、RSI、出来高