仮想通貨チャート分析
ビットコイン(BTC):下限線付近でのプライスアクションに注目
昨日のビットコイン市場は0.55%下落し、2日連続で陰線を付けた。
95,000ドル付近のサポートラインが機能していることが再度確かめられ、買い戻される動きを見せ、ローソク足は比較的長い下ヒゲを付けた。現在は96,100ドル付近で取引されている。直近では、高値の切り下げが続いているが、月足上昇平行チャネル付近でのレンジ相場だと捉えることもできるため、長期目線においては、一概に下落トレンドが始まっていると捉えるのは難しい状況だ。
4時間足では、上昇平行チャネルを下に抜けようとする動きが確認できる。今日の値動きでチャネル内に押し戻される可能性もあり、いずれにしても下限線付近でのプライスアクションが注目されそうだ。明確に下抜けた場合は、100,000ドル到達以前にもサポートとして意識されていた95,000ドル付近で価格が維持される可能性が高いと推測される。
イーサリアム(ETH):4,000ドル復活なるか
イーサリアムは、昨日の取引で2.26%下落した。現在、相場環境としては、4000ドル到達を試した後に反発して急落し、3500ドル付近がサポートとして機能しているという状態だ。現在価格は3600ドル付近を推移している。
日足では、2日連続で陰線をつけ、3530ドル付近で抵抗される動きが確認された。4000ドル付近は、週足レベルで過去にも意識されていた非常に強力な抵抗線であるため、現在の調整下落幅は想定の範囲内と言えそうだ。今後の値動きの予想としては、上昇していく場合は、3500ドル付近でレンジを形成し、安値の安定化を図った後にさらに上昇していく展開が予想される。反対に、調整幅が予想以上に深まった場合は、3530ドル付近よりさらにその下のサポートである3250ドル付近まで下落する可能性があると推測される。
4時間足では、上昇平行チャネルを明確にブレイクダウンし、1つ下のレンジを推移していることが確認できる。短期平均線が中期移動平均線をデッドクロスしようとしていることから、上値が重い相場が続く可能性がある。
リップル(XRP):目先の相場は警戒が必要
リップルは昨日7.04%上昇した。
2021年最高値の1.96ドル付近でサポートされ、買い戻される動きが確認された。現在は2.24ドル付近を推移している。MACDはダイバージェンスを引き起こしており、目先は下落トレンドに向かいやすいことを示唆している。日足レベルでは、三角持ち合いが形成されている。直近の値動きで上にブレイクすれば、年明け後に史上最高値3.3ドル付近到達の可能性が現実的となるだろう。下抜けた場合は、週足レベルの深い調整フェーズに入る可能性が高まると推測される。
4時間足では、下降平行チャネルを形成している。短期移動平均線は中期移動平均線を下抜け、目先の相場は下目線であることを示唆している。今後高値の切り下げがストップし、このトレンドラインを上にブレイクしない限り、目先の相場は警戒が必要な展開が続きそうだ。
シンボル(XYM):テクニカル的には売られすぎ
シンボルは前日比7.20%上昇した。
フィボナッチリトレースメントで50%に位置する0.023ドル付近で抵抗されようとする動きが見られた。週足レベルのレジスタンスである0.03344ドル付近に到達した後反発し、現在深めの調整が発生している状況だ。MACDで陰転シグナルが発生しており、RSIは46付近をしていることから、テクニカル的には売られすぎサインを示している。
4時間足では、高値の切り下げと安値の更新が続き、下降平行チャネルを形成している。直近の値動きでは長期移動平均線にサポートされて価格を維持していることが確認される。買われたとしても、売られやすい相場状況で、平行線を上にブレイクしない限りは、厳しい相場状況が続く可能性があると考えられる。今日の相場においても売りが優勢な場合は、フィボナッチリトレースメントで61.8%戻しを示す地点である0.0205ドル付近まで下落すると推測される。直近の値動きでは、平行チャネルでのプライスアクションがトレード戦略の要となりそうだ。
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使用インジケーター
- トレンドライン
- 月足:白 週足:黄色 日足:緑 4時間足:赤 1時間足:青
- 水平線
- 最高値or直近高値:ピンク
- 最安値or直近高値:水色
- レジサポライン:紫
- SMA(単純移動平均線)
- 短期(25日):青
- 中期(50日):赤
- 長期(200日):緑
- ボリンジャーバンド
- 30SMA
使用オシレーター
- MACD、RSI、出来高