暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは24日、米国内のすべてのユーザーを対象に、株式およびETF(上場投資信託)取引機能の正式リリースを発表した。これにより、ユーザーはビットコイン
BTCなどの暗号資産を管理する同一のアカウント内で、伝統的な金融資産のシームレスな売買が可能となった。
取引手数料無料・週5日24時間の取引を実現、取扱銘柄は数週間で8,000超へ
新たに提供される取引機能の最大の特徴は、デジタル資産の利便性を伝統的市場に持ち込んだ点にある。コインベースは「24/5(週5日24時間)」の取引体制を構築。これにより、ユーザーはより柔軟な市場環境の中で即座に取引を実行することが可能になった。
また、取引手数料は無料に設定されており、米ドルだけでなくステーブルコイン「USDC
USDC」を直接取引資金として利用可能。単元未満株にも対応し、高額な銘柄であっても最低1ドルという少額取引を実現している。
これらに加え、サブスクリプションサービス「Coinbase One」のメンバーには、USDCの取引残高に対して上限なしで報酬を獲得できる仕組みも用意されているという。
サービス開始時点では、「コインベース・キャピタル・マーケッツ」を通じて約6,000銘柄の証券が即座に取引可能だという。この取扱数は今後数週間で8,000銘柄以上に拡大される予定だ。
コインベースは将来的に、米国以外のユーザーも対象とした「株式パーペチュアル」の提供や「トークン化株式」の展開も計画している。特にトークン化の実現は、オンチェーン上で株式が真に「常時稼働」するグローバルな市場構築に影響を与える可能性がありそうだ。
ヤフーファイナンスとの戦略的提携による「リサーチから取引実行」の一元化
今回の発表とあわせ、コインベースは月間1億5,000万人以上の訪問者を抱える金融情報プラットフォーム「ヤフーファイナンス」との戦略的パートナーシップも発表している。
両社の提携により、ユーザーはヤフーファイナンス上で特定の銘柄や市場ニュースをリサーチした後、ワンクリックでコインベースの取引画面へ移動し、そのまま売買を実行することが可能になった。これにより、資産の発見から監視・取引実行といった一連プロセスの簡略化が期待される。
なお、この提携の一環として、コインベースはヤフーファイナンスユーザーに対して、「Coinbase One Basic」の1ヶ月間無料トライアルを提供。サブスクリプション特典による低コストかつプレミアムな環境で取引を体験する機会を提供することで、両市場をまたぐ新規ユーザーの獲得と定着を強力に後押しする狙いだ。
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