JPモルガンとシティが支援、上場へ向けて再始動
米経済紙「FORTUNE(フォーチュン)」は31日、ステーブルコイン「USDC」の発行を手がける「Circle Internet Financial(サークル・インターネット・フィナンシャル、以下、サークル社)が、長らく準備を進めてきた株式公開(IPO)に向けた動きを本格化させていると報じた。
複数の情報筋によると、サークル社は大手投資銀行JPモルガン・チェースとシティグループを引受主幹事に指名し、早ければ2025年4月下旬にも米国証券取引委員会(SEC)にIPO関連書類を提出することを目指しているという。
今回の上場すれば、2021年の「Coinbase(コインベース)」以来、最大規模の仮想通貨関連IPOとなる見込みである。
なお、JPモルガンとシティは本件に関するコメントを控えており、サークル社もフォーチュンの取材に応じていない。
サークル社にとってIPOはこれが初の試みではない。2021年にはSPAC(特別買収目的会社)との合併による上場を目指していたが、SECによる承認が得られず、計画は複数回延期された。その後、2022年末に仮想通貨取引所FTXの崩壊を受け、合併計画は白紙撤回された。これを受け、サークル社は2024年1月にSECへ伝統的なIPO方式での申請を秘密裏に行っていた。
今回の公開申請が受理されれば、初めて同社の財務状況やティッカーシンボルが一般に明らかになる。通常、申請後は約4週間で株式取引が開始されるが、場合によっては数ヶ月にわたり審査が継続する可能性もある。
今回のサークル社のIPOは、同社が長年競り合ってきたステーブルコイン「USDT」との力関係に新たな局面をもたらす可能性がある。USDTは現在、ステーブルコイン市場で最大のシェアを持ち、その透明性や規制対応の面では過去に何度も疑問視されてきた経緯がある。サークル社が上場企業として財務や運営の透明性を示すことができれば、投資家や機関からの信頼を獲得し、USDTとのシェア争いで優位に立つ契機となるだろう。
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