- ビットコイン(BTC):107,000ドルでの反発に要警戒、下降再開に注意
- イーサリアム(ETH):押し目形成後、雲上抜けなら2,700ドル台が視野
- リップル(XRP):2.225ドルが上値の壁、雲の中では慎重に
- ソラナ(SOL):短期押し目完了で上昇継続なら165ドルがターゲット
ビットコイン(BTC)チャート分析



- エントリー方向:ショート(短・中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 107,000ドル付近もしくは4時間足一目均衡表雲下端で反発
- 1時間足レベルで下降のダウ理論が成立
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 1時間足長期HMA付近
- 損切り目安:
- エントリー時点での直近高値
ビットコイン(BTC)は現在、106,200ドル付近を推移している。1時間足チャートでは、長期HMAを起点とした上昇が見られ、日足短期HMAを一時的に上抜けしている状況である。また、昨日の日足は下ヒゲの長い陽線を形成しており、下落を一度否定するような動きとなった。
さらに、4時間足MACDにはダイバージェンスの兆候が見られ、短期的には上昇圧が意識されやすい。しかし、上値には107,000ドル付近のレジスタンスラインが控えており、4時間足一目均衡表雲下端、4時間足長期HMA、日足中期HMAといった複数のテクニカル抵抗帯が重なるため、上値余地は限定的と考えられる。
現段階では、107,000ドル付近での反発もしくは4時間足一目均衡表雲下端からの反落により、1時間足レベルで下降のダウ理論が成立する場面がエントリーポイントとなり得る。ただし、価格帯が複数のテクニカル水準に挟まれており方向感が不透明なため、無理な仕掛けは避けるべき局面といえる。
中長期的には、4時間足一目均衡表雲を明確に上抜けするか、逆に1時間足長期HMAを下抜けするかでトレンドの方向性が明確になる可能性が高く、それまでは方向感に欠けるレンジ相場が継続することも想定しておきたい。
イーサリアム(ETH)チャート分析



- エントリー方向:ロング(短期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足中期HMA付近で押し目形成後、4時間足一目均衡表雲を上抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 日足中期HMA付近(2,700ドルから2,730ドル付近)
- 損切り目安:
- 4時間足一目均衡表上端、もしくは1時間足中期HMA直下
イーサリアム(ETH)は現在、2,640ドル付近を推移している。本日早朝、2,550ドルのレンジ上限を明確に上抜けし、急騰。現在は4時間足一目均衡表雲の中に価格が位置している。
4時間足MACDはプラス圏へ浮上しており、短期的には上昇トレンドが再開する可能性があると考えられる。特に、5月末から続いた保ち合い相場から脱却したことで、買い意欲が強まりやすい地合いといえるだろう。
本日の戦略としては、1時間足中期HMA付近で押し目を形成した後に、4時間足一目均衡表雲を明確に上抜けする動きが確認できれば、ロングポジションのエントリーポイントとなる。目先のターゲットは、日足中期HMAが位置する2,700~2,730ドル付近となる見込みである。
しかしながら、同価格帯には4時間足長期HMAや日足中期HMAがレジスタンスとして重なっており、上昇が継続するためにはこれらを明確に突破する必要がある。中長期的には、2,730ドルを明確に上抜けるまでは調整の警戒も怠れない局面といえる。
リップル(XRP)チャート分析



- エントリー方向:ショート(短期目線、非推奨)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 2.225ドル付近をレジスタンスとして下落に転じる
- 1時間足レベルで下降トレンドを形成しながら1時間足長期HMAを下抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 2.10ドル付近
- 損切り目安:
- 1時間足長期HMA直上
リップル(XRP)は現在、2.20ドル付近を推移している。昨日夜から1時間足長期HMAを起点に短期的な上昇を見せ、現在は2.225ドルのレジスタンスラインに接近している。このレベルは4時間足一目均衡表雲下端および日足一目均衡表雲上端が重なる強い抵抗帯である。
日足チャートでは、依然として下落圧力が優勢な形状が続いており、現水準で反落する可能性が高いと見られる。仮に現在の水準から反発下落となり、1時間足チャートにおいて下降トレンドを形成しつつ1時間足長期HMAを下抜けした場合、2.10ドル付近までの短期的な下落が想定される。
ただし、価格は現在日足一目均衡表雲の中に位置しており、方向感が乏しい不安定な状態である。よって、ショートエントリー自体は短期的な戦略に限定され、推奨はできない。リスク許容度の高いトレーダー向けの判断となる。
中長期的には、日足一目均衡表雲をどちらに抜けるかが大きな鍵となる。上抜けした場合はトレンド転換の可能性も視野に入る一方、下抜けすれば再び調整フェーズに突入することになるため、両方向の戦略を準備しておくことが求められる。
ソラナ(SOL)チャート分析



- エントリー方向:ロング(短期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足レベルで上昇のダウ理論を成立、もしくはレジサポ転換
- 日足短期HMAを上抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 4時間足一目均衡表雲下端
- 損切り目安:
- 日足短期HMA下端
ソラナ(SOL)は現在、159.0ドル付近を推移している。日足一目均衡表雲の上端を起点として反発上昇し、直近では日足短期HMA付近まで到達している。
4時間足MACDを見ると、下落圧力は明確に後退しており、反発の兆候が表れつつある。とはいえ、現在の価格帯は複数のHMAや一目均衡表雲が密集しており、方向感に欠ける状態でもある。しかし、短期的には上昇バイアスがかかっていると判断される。
現状、1時間足において上昇のダウ理論を形成しつつ、レジスタンスラインのレジサポ転換が成立した場合、日足短期HMAを上抜けしていく展開が期待される。その際は、4時間足一目均衡表雲下端が利確目安となり、短期的なロング戦略が有効となるだろう。
一方、中長期的には、4時間足長期HMAを上抜けできるかが焦点となる。これを突破すれば、上昇トレンドへの転換が明確となる可能性がある。反対に、価格が再び日足一目均衡表雲の中に入り込んだ場合は、4時間足一目均衡表雲の上端を上限としたレンジ相場、もしくは再び下落トレンドへ転換する可能性があるため注意が必要である。
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- ハル移動平均線
- 20EMA:ピンク(短期HMA)
- 80EMA:水色(中期HMA)
- 320EMA:緑(長期HMA)
- ボリンジャーバンド
- 1時間足:期間200、偏差2.5
- 4時間足・日足:期間50、偏差2.5
- 一目均衡表(雲のみ表示)
- 転換線:9
- 基準線:26
- 先行スパン:52
- ・MACD(クリスマニング氏の設定値)
- 短期EMA:9
- 長期EMA:17
- シグナル:7