- ビットコイン(BTC):日足中期HMAを下抜ければ弱気再加速、74,688ドル付近まで下落の可能性
- イーサリアム(ETH):雲上抜けなら短期ロング、下抜けなら中期ショートの分岐点
- リップル(XRP):1時間足長期HMA上抜けで短期反発狙い、2.2501ドルが目標水準
- ソラナ(SOL):日足一目均衡表雲下端が抵抗帯、日足中期HMAを割れば大きな下落の可能性
ビットコイン(BTC)チャート分析



- エントリー方向:ショート(中・長期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 4時間足雲下端および日足中期HMA下抜け
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 4時間足ボリンジャーバンドロワーバンドから74,688.2ドル付近
- 損切り目安:
- エントリー時点での直近高値
ビットコイン(BTC)は、パウエル議長の発言を受けて一時2,000ドル近く急落したものの、日足短期HMAで下支えされる形となり、大きな方向転換には至っていない。
現在の相場は、日足一目均衡表雲の下端と4時間足一目均衡表雲の間で価格が推移しており、中長期的には方向感に欠ける展開が続いている。しかし、長期の弱気トレンドが依然として意識されており、1時間足では長期HMAを上抜けできていないことから、上値の重さが継続する展開が想定される。
上記を踏まえエントリーポイントは、4時間足一目均衡表雲下端および日足中期HMAを明確に下抜けた場面(チャート上Ⓐ)であり、この位置を起点として弱気相場が再加速する可能性が高い。利確目標は、4時間足ボリンジャーバンドロワーバンドが位置する74,688.2ドル付近(チャート上Ⓑ)とする。
なお、ショートでのエントリーは「1時間足長期HMAを上抜けしない限り」に限って有効と判断される。反対に、1時間足長期HMAを上抜けた場合には戻り売り戦略は見直しが必要となるだろう。
加えて、米国と日本の関税交渉が市場全体に与える影響も無視できず、交渉の内容次第では突発的な値動きが発生する可能性もある。そのため、現状は無理なポジション取りを避け、テクニカルのトリガーが明確に発生したタイミングで慎重に対応したい局面である。
イーサリアム(ETH)チャート分析



(ロングパターン)
- エントリー方向:ロング(短期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足雲上端を上抜け
- 15分足レベルで上昇のダウ理論が成立
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 1,680ドル付近
- 損切り目安:
- エントリー時点での直近安値
(ショートパターン)
- エントリー方向:ショート(中期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 日足短期・中期HMAを下抜け
- 1時間足レベルで下降のダウ理論が成立
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 4時間足ボリンジャーバンドロワーバンド付近
- 損切り目安:
- エントリー時点での直近高値
イーサリアム(ETH)は、パウエル議長の発言による急落後、日足短期HMAで下支えされる形で反発し、現在は方向感のないレンジ相場が続いている。日足では依然として下降トレンドの範囲内にあるものの、短期的な調整局面にも見える状況だ。
現時点のチャート構造からは、上昇・下落いずれにも展開し得る可能性があり、明確なトレンド発生を待ってからの対応が必要とされる。したがって、ロング・ショートの両パターンを想定した戦略を立てておくべき局面である。
ロングでのエントリーは、1時間足一目均衡表雲の上端を明確に上抜け、かつ15分足レベルで上昇のダウ理論が成立した場合(チャート上Ⓐ)。その場合、1,680ドル付近(チャート上Ⓑ)までの短期的な上昇が見込まれる。
一方、ショート戦略は日足短期・中期HMAの下抜けと、1時間足レベルでの下降ダウ理論の成立が条件(チャート上Ⓒ)。この場合、4時間足ボリンジャーバンドロワーバンド付近である1,440ドル台前半(チャート上Ⓓ)までの下落を想定する。
加えて、ファンダメンタルズ面では、日米間の関税交渉が市場に与える影響は大きく、今後の交渉内容によっては急激な値動きが発生する可能性も否定できない。そのため、現時点では安易なポジション構築は避け、テクニカル指標による明確なトレンドの確認を待ってからのエントリーが望ましい。
リップル(XRP)チャート分析



- エントリー方向:ロング(短期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 1時間足長期HMAを上抜け
- 15分足レベルで上昇のダウ理論が成立
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 2.2501ドル付近
- 損切り目安:
- エントリー時点での直近安値、もしくは1時間足長期HMA下抜け確定
リップル(XRP)は、日足短期HMAに支えられながらも、1時間足一目均衡表雲と4時間足一目均衡表雲の間での推移が続いており、明確なトレンドが出づらい状態となっている。現状では上下どちらにも動き得る局面であり、方向性を見極めるには慎重な対応が求められる。
短期的には、価格が1時間足長期HMAを明確に上抜け、かつ15分足レベルで上昇のダウ理論が成立した場合(チャート上Ⓐ)、短期的な反発狙いのロングエントリーが有効と考えられる。その際の利確目標は、上位足で節目となる2.2501ドル付近(チャート上Ⓑ)が目安となる。
一方で、下方向への展開も視野に入れておく必要があり、価格が4時間足一目均衡表雲へ進入し、さらに日足短期HMAを下抜けるような動きがあれば、戦略を見直す必要が出てくる。特に、4時間足の雲が比較的厚いため、下抜けには時間がかかる可能性もあるが、そうした場合には中期的な下落トレンド入りに備えた調整が必要である。
また、日米の関税交渉が市場に与える影響は無視できず、その結果次第では市場が急激に変動するリスクも想定される。このため、ファンダメンタルズ要因にも十分配慮しつつ慎重な対応が求められる場面と言えるだろう。
ソラナ(SOL)チャート分析



- エントリー方向:ショート(中・長期目線)
- エントリーポイント:(チャート上Ⓐ)
- 日足中期HMAを下抜け
- 4時間足ボリンジャーバンドがエクスパンション
- 1時間足レベルで下降のダウ理論が成立
- 利確目安:(チャート上Ⓑ)
- 95.07ドル付近
- 損切り目安:
- エントリー時点での直近安値
ソラナ(SOL)は、前日の23時頃から日足短期HMAに支えられる形で上昇を見せたものの、現在は1時間足長期HMA付近で上値を抑えられている状態が続いている。日足および4時間足のMACDがプラス圏にあり、短期的には上昇基調が意識されやすいものの、上値には厚い日足一目均衡表雲が控えており、上昇の勢いは限定的となりそうだ。
現状では、直上にある日足一目均衡表雲の下端が重く、上値余地は136.61ドル付近が上限と想定される。一方で、下方向についてもすぐにエントリー判断ができる状況ではなく、4時間足一目均衡表雲が日足短期HMAのすぐ下に位置しており、このゾーンが強固なサポートとなっている。
したがって、エントリーポイントとして注目されるのは、日足中期HMAを明確に下抜けた場面(チャート上Ⓐ)。この下抜けと同時に4時間足ボリンジャーバンドがエクスパンションを伴い、かつ1時間足レベルで下降のダウ理論が成立していることが条件となる。これらの要素が揃った場合、強い下落圧力が生まれ、前回安値の95.07ドル付近(チャート上Ⓑ)までの値動きが見込まれる。
ただし、想定通りの下落に転じたとしても、4時間足・日足のボリンジャーバンドがロワーバンドを押し広げるような力強い値動きがなければ、95ドル台までの到達は難しい展開となるだろう。日足一目均衡表雲が意識されるなか、中・長期的な視点で慎重にトリガーを見極めていきたい局面である。
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- ハル移動平均線
- 20EMA:ピンク(短期HMA)
- 80EMA:水色(中期HMA)
- 320EMA:緑(長期HMA)
- ボリンジャーバンド
- 1時間足:期間200、偏差2.5
- 4時間足・日足:期間50、偏差2.5
- 一目均衡表(雲のみ表示)
- 転換線:9
- 基準線:26
- 先行スパン:52
- ・MACD(クリスマニング氏の設定値)
- 短期EMA:9
- 長期EMA:17
- シグナル:7