ブロックチェーンレイヤー1とAIオペレーティングシステムに26億円
「ChainOpera AI(チェーンオペラAI)」は25日、「Finality Capital(フィナリティ・キャピタル)」、「Road Capital(ロード・キャピタル)」、「IDG Capital(IDGキャピタル)」が主導する350万ドル(約5億円)のシード資金調達を完了したと発表した。これにより、累計資金調達額は1,700万ドル(約26億円)に達した。この資金は、分散型AIエージェントの構築を目的としたブロックチェーンレイヤー1とAIオペレーティングシステムの開発に充てられる。
また、主要投資家に加え、「BabylonChain(バビロンチェーン)」の共同創設者デビッド・ツェ氏や「EigenLayer(アイゲンレイヤー)」の創設者スリーラム・カナン氏といった業界の重鎮も個人投資家として参加している。
チェーンオペラAIは、分散型AIエージェントとアプリケーションを共同で開発し共有できるプラットフォームだ。主要な開発項目は以下のとおり:
- ブロックチェーンL1:AI推論の効率性、スケーラビリティ、セキュリティに最適化
- フェデレーテッドAI OS:AIエージェントの作成、展開、管理を支援。AIコイン発行を可能に
- 世界初の分散型機械学習プラットフォーム:データ、モデル、GPUリソース提供者が参加し報酬を得る仕組み
- AIターミナル:ユーザーがプライベートデータを共有し報酬を得ることで、AIモデルの改善に貢献できるモバイルアプリモバイルアプリ
チェーンオペラAIは、Web2とWeb3の架け橋を目指し、Web3向けにカスタマイズされたサービスを提供する。
プラットフォームの主な特徴:
- 分散型リソースの活用: AIアプリケーションを共同で作成・所有でき、データ、モデル、GPUなどのリソース提供者はトークン報酬を得る。
- AIエージェント開発の促進:テンプレートを利用し、独自のAIエージェントを簡単に開発可能。
- データ主権の尊重:ユーザーは自身のデータ管理を維持しながら、コミュニティ主導のAI開発に貢献。
- トークンエコノミー:AIリソース提供者、エージェント開発者、トークン発行者、そしてユーザー間で価値が流通する仕組みを構築。
- プライベートデータの収益化:ユーザーはプライベートデータ提供で報酬を得ながら、AIモデルの改善に貢献。
チェーンオペラAIのAI Terminalは、プライベートデータを共有して報酬を得られる機能に加え、AIトークンを取引できるプラットフォームを提供する。将来的には、パーソナルAIオペレーティングシステムとして進化する予定だ。
チェーンオペラAIのエコシステムには、すでに7,000人のAIモデル開発者が参加しており、AIエージェント搭載のプラットフォームとモバイルアプリは数週間以内にリリースされる見込みだ。
分散型AIエコシステムの未来を切り開くことで、技術革新と公正な価値共有を実現しようとしているチェーンオペラAI。その成果に期待が高まる。
関連:EternalAI、ZKsync Eraと連携|分散型AIエージェント作成を簡略化
関連:ZKsync初のAIエージェントプラットフォーム始動|助成金3億円で開発支援