Brilliantcrypto、米メタバース「Pixel Canvas」と提携──NFTジュエリーがアバターで着用可能に

木本 隆義
10 Min Read

NFTジュエリーが“飾る資産”へ──アバター装着で活用の幅が拡大

日本発のWeb3プロジェクト「Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト)」は26日、米国の次世代メタバースプラットフォーム「Pixel Canvas(ピクセルキャンバス)」とのパートナーシップ締結を発表した。本提携により、ユーザーがNFTジュエリーを仮想空間上のアバターに装着できる新機能が導入される。

ブリリアンクリプトはこれまで、ゲーム内で採掘・生成される宝石をNFT化し、マーケットで取引可能にする“デジタルジュエリー経済”を構築してきた。今回の提携では、NFTのユースケースを所有・投機対象から「表現・ファッション」へと拡張。

ユーザーは取得したNFTジュエリーを自分のアバターに装着し、メタバース空間で視覚的に披露できるようになる。このようにNFTの越境利用が進むことで、仮想空間内での経済活動やコミュニケーションの活性化も期待されている。

Brilliantcryptoとは?──“Proof of Gaming”の革新モデル

ブリリアンクリプトは、ビットコインのマイニング概念をゲーミフィケーションした独自の「Proof of Gaming」という仕組みを採用。プレイヤーは仮想鉱山で採掘作業を行い、ゲーム内通貨であるBRILトークンやNFT宝石を獲得できる。

このNFT宝石は加工することで、ジュエリーNFTとして再定義され、さらに他プレイヤー間で売買可能となる。これにより、ゲームから始まる独自のWeb3経済圏が構築されている。

Pixel Canvasとは?──イベント起点のメタバース革新

ピクセルキャンバスは、常設の仮想空間を持たないイベント特化型のWebベースメタバース。ユーザーは各イベントのために構築された空間にアクセスする方式で、特にファッション業界からの評価が高い。

過去にはニューヨークやパリなどで開催された「Digital Fashion Week」でも採用されており、高精度の3DグラフィックとWeb3連携機能を特徴とする。

BRILトークンの取引状況と今後の展望

提携に伴い、BRILトークンの実用性も拡大。現在は国内取引所「Coincheck(コインチェック)」およびスペイン拠点の「Bit2Me」で売買が可能であり、取引可能地域の拡大も視野に入っている。

本取り組みは、ジュエリーというアナログで普遍的な価値をWeb3メタバースに橋渡しする試みであり、「現実を超えるデジタル表現」がどこまで可能か、今後の展開に注目が集まる。

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フリーエコノミスト。仮想通貨歴は10年。Liskで大損、BTCで爆益。タイの古都スコータイで、海外進出のための市場調査・戦略立案・翻訳の会社を経営。『月刊くたばれMBA』編集長。1973年生。東海中高、慶大商卒、NUCB-MBA修了。来タイ12年。
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