BNBチェーン上での損失額、2023年に85%減少=報告書

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目次

複数のブロックチェーンセキュリティ企業による報告

BNBチェーンのセキュリティに関するコミュニティ・イニシアティブ「AvengerDAO(アベンジャーダオ)」は22日、ハッキングなどによりBNBチェーンで発生した損失3年間の上昇トレンドを破り、2023年に85%減少したとする報告書を発表した。

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BNB Chain は 2023 年に Web3 のセキュリティをどのように改善しましたか? 🤔
@Hashdit@CertiK@AnciliaInc@salus_secによる最近の AvengerDAO 2023 レポートに関する TLDR を提供しましょう。
財務上の損失総額は前年比 85% 減少しました。第4四半期は第3四半期に比べて40%という顕著な減少を示しました。

アベンジャーダオとは、BNBチェーンユーザーを保護するために立ち上げられたコミュニティ・イニシアティブのひとつだ。ブロックチェーンセキュリティ企業「CertiK」や「Hashdit」、「Ancilia」などがメンバーを務める。

報告書によると、BNBチェーン上のセキュリティ・インシデントによる損失額は2020年以降一貫して上昇し続けていたが、2022年の約11億ドル(1620億円)をピークに、2023年は約1.6億ドル(236億円)と急減した。

ハッキングによる損失額は7320万ドル(約10億円)で前年比91%減少、スキャムは8790万ドル(約129億円)で前年比54%減少となった。

BNBチェーンでの損失額推移
出典:BNBCHAIN.org

2023年はスキャムによる損失額が初めて、ハッキングのそれを上回った。アベンジャーダオの分析によると、最も多いのは「ラグプル」によるもので、詐欺師はコードと資金の流れを難読化するためにより複雑な手段を講じるようになってきている。

第2位は、「ポンジスキーム」だ。ポンジスキームは「ねずみ講」「マルチ商法」とも呼ばれ、Web3以前の時代から存在するものであるが後を絶たない。第3位は仮想通貨取引所やその他エンティティのようなプラットフォームのホットウォレットへの不正アクセスだ。ホットウォレットはコールドウォレットと異なり、常時オンライン上で管理されるため攻撃対象になりやすい。

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スキャムによる損失額のうち、脆弱性のタイプ別割合
出典:BNBCHAIN.org

損失額は減少したものの、インシデントの件数は414件で、前年比44%増加した。2020年以来一貫して上昇し続けている。2023年のハッキングは210件で前年比96%増加、スキャムは2023件で前年比14%増加した。

BNBチェーンのセキュリティ・インシデント件数
出典:BNBCHAIN.org

DeFiプロジェクトは依然として主なターゲットとなっており、2023年には66%増加して352件のセキュリティ・インシデントが発生した。

プロジェクト別セキュリティ・インシデントの件数
出典:BNBCHAIN.org

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参考文献

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この記事を書いた人

元一般企業会社員。現在はトレーダー兼ライター。
株式やFX、仮想通貨デリバティブ、草コイン、ノード運用と色々やっています。

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