暗号資産カストディ大手BitGo(ビットゴー)は12日、米証券取引委員会(SEC)にIPO目論見書の修正版を提出し、株価レンジを1株15〜17ドルに設定した。最大19億6,000万ドル(約3,090億円)の企業評価額を目指す。同社は2025年9月にIPO申請を行い、今回価格条件が確定した。
2025年は売上5倍、黒字転換へ
ビットゴーの2025年通期売上高は約160億ドル(約2兆5,200億円)に達する見込みで、2024年の約31億ドルから5倍超に拡大する。営業利益は320万〜350万ドル(約5,000万〜5,500万円)と小幅ながら黒字転換を果たす見通しだ。
売上の大半はデジタル資産販売(約155億ドル)が占めるが、ステーキング収益(約3.7億〜3.9億ドル)やステーブルコイン・アズ・ア・サービス(約6,300万〜6,700万ドル)など高収益サービスも成長している。
2013年にマイケル・ベルシェ氏が創業したビットゴーは、2025年9月時点で預かり資産1,040億ドル(約16兆4,000億円)を管理し、1,550以上のデジタル資産をサポートする。顧客は100カ国以上に広がり、4,900社以上の企業と110万人以上のユーザーを抱える。
同社の子会社は2025年12月、米通貨監督庁(OCC)の承認を得て全国信託銀行「ビットゴー・バンク&トラスト」に転換した。連邦規制下での運営により、機関投資家向けの信頼性が一段と高まった。
IPOによる純手取額約1億5,640万ドル(約247億円)は、製品開発や戦略的買収に充てられる。注目すべきは、残額の一部を自社のビットコイン財務戦略に基づき、ビットコイン
BTC購入に充てる方針を明示している点だ。同社はすでに2,369 BTCを保有している。
主幹事はゴールドマン・サックスとシティグループが務め、ニューヨーク証券取引所に「BTGO」で上場予定。クラーケン、リボルート、ペイペイなど暗号資産・フィンテック企業の2026年IPOラッシュが続く見通しだ。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.8円)




