Bitget、ユニセフと提携──女性中心に8か国の若者30万人へブロックチェーン教育

伊藤 将史
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男女間のデジタルスキル格差是正を目指す

大手暗号資産(仮想通貨)取引所「Bitget(ビットゲット)」は16日、ユニセフ(国連児童基金)ルクセンブルク事務所と3年間のパートナーシップを締結したと発表した。この提携は、ユニセフのイノベーションオフィスが主導する「Game Changers Coalition(GCC)」の一環として、女性を中心に若者や教育者30万人以上にブロックチェーン教育を提供することを目的としている。

このパートナーシップを通じて、ビットゲットの教育部門である「Bitget Academy」は、ブロックチェーンのトレーニングモジュールの共同開発を支援する。このモジュールは、ビデオゲーム制作スキルの習得を基盤にした、インタラクティブなオンラインおよび対面式プログラムになる予定だ。対象はアルメニア、ブラジル、カンボジア、インド、カザフスタン、マレーシア、モロッコ、南アフリカの8か国となっている。

ユニセフによると、低・中所得国の若い女性は、男性に比べてインターネットアクセスやデジタルスキルが不足しているため、毎年150億ドルもの経済的機会を失っているという。GCCは、現代の雇用の90%がデジタル能力を必要とするという現状を踏まえ、この男女間のデジタルスキル格差を埋めることを急務としている。

ユニセフ・ルクセンブルクのサンドラ・ヴィッシャー事務局長は、「このパートナーシップは、デジタルスキルが機会と包摂を生む重要な推進力であるという我々の共通の信念を反映している」と述べ、若者たちが自身の未来を形作るためのツール、知識、自信を提供したいとの考えを示した。

ビットゲットのグレイシー・チェンCEOも、「ブロックチェーンは、社会のあり方を変える製品を構築するために、我々が若い世代に与えられる最も強力なツールの一つ」とコメント。同社が1,000万ドルを投じて展開する女性支援プロジェクト「Blockchain4Her(ブロックチェーン・フォー・ハー)」などを通じて、女性のデジタルリテラシー向上と経済的自立を支援していく姿勢を強調した。

今回の提携は、仮想通貨業界の主要プレイヤーが、その技術とリソースを社会課題の解決、特に教育とジェンダー平等の分野で活用しようとする試みだ。社会にとってポジティブな取り組みの一つとして、今後も注目していきたい。

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2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
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