TRXに1,000万ドルを投資し、エコシステム拡大を目指す
海外の暗号資産(仮想通貨)取引所「Bitget(ビットゲット)」が19日、レイヤー1ブロックチェーンの「TRON(トロン)」とパートナー提携を結んだことが明らかになった。
トロンは高速かつ低コストなトランザクション処理を可能にしたレイヤー1ブロックチェーンだ。2018年5月にメインネットが立ち上げられて以降、600億ドルを超えるUSDTの流通記録や2億7,800万を超えるユーザーアカウント数を達成。今急速に成長を遂げている、世界有数のブロックチェーンと言える。
ビットゲットは仮想通貨業界の地位を確立するために、主要なブロックチェーンやプロジェクトとの積極的な提携を推し進めている。今回のトロンブロックチェーンとの提携はその戦略の一環であり、両者は互いの強みを生かしながら、トロンエコシステムとブロックチェーン技術の普及を目指している。
また、ビットゲットは今回の提携とあわせて、トロンブロックチェーンのユーティリティトークン「TRX」へ1,000万ドル分の投資を行うことも発表している。この投資により、トロンブロックチェーンの市場シェア拡大やさらなるユースケースの増加が期待されている。
トロン創設者のジャスティン・サン氏は、今回の提携について「この提携はブロックチェーンをより多くの人が低コストで手軽に使えるようにするという、両社の共通目標を示している」とコメント。技術的・経済的な障壁を取り除くことで、ブロックチェーンのさらなる普及を目指す姿勢を強調した。
ブロックチェーン技術の普及には、より広範なユースケースと利用者層の拡大が不可欠だ。ビットゲットとトロンブロックチェーンの提携は、この技術普及の後押しとなる可能性が高いだろう。今回の取り組みが具体的にどのような成果をもたらすか、仮想通貨業界関係者や投資家からの注目が集まっている。
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