ビットコイン
BTCは14日も続伸し、4日連続の陽線を確定した。市場から注目されていた9万4,000ドル以上の維持にも成功し、センチメントは大きく改善されつつある。そんな中、オンチェーンデータからは、今後のビットコインの命運を左右する大きな動きが確認されている。
資金調達率が2024年9月以来の大幅なマイナス
オンチェーンデータによると、15日現在のFunding Rates(資金調達率)が、2024年9月以来の大幅なマイナスを記録した。

一般的に、資金調達率がプラスの時はロングトレーダー優勢、マイナスの時はショート勢の優勢を示唆する。とはいえ、これが一概に弱気な展開を意味するものではない。
現在の価格帯には、大規模なショートポジションのクラスターが形成されているが、もし今後ロング勢が優勢となり、さらなる上昇に成功すればショート勢の多くがロスカットされることになる。ショート勢のロスカット=買い注文を巻き込めば、大きな上昇トレンド発生のきっかけとなるかもしれない。
実際、過去に資金調達率が大きくマイナスに傾いた局面ではその後、多くのケースでビットコインの価格が急上昇している。ただ、今回のように価格が上昇するなかで、資金調達率が大幅にマイナスに傾くというケースは稀なため、今後の展開には未知数な部分もある。
いずれにしろ、大規模なポジション形成の後には、値動きが乱高下するケースが多いため、注意が必要だ。
9万7,000ドル付近に「大きな壁」を確認
マネージングパートナーのDavid氏は15日、自身のXにて「9万6,982ドルが大きな壁になる」との見解を共有した。
現在のビットコイン市場では、二つの強大な力が正面衝突している。一方は、ETFを中心とした止まらない資金流入、もう一方は、オプション市場が作り出す堅牢な壁だ。足元のデータは、この攻防を極めて鮮明に映し出している。その壁となっているのが、9万6,982ドルに形成されたオプション注文によるコールウォールだ。
現物価格は投稿時点で9万6,839ドル前後と、コールウォールのわずか0.1%下で推移している。オプションディーラーはロングガンマ(ロング方向への売買を強いられる)状態にあり、価格がこの水準に近づくたびに、ビットコインを売ってヘッジせざるを得ない。このヘッジ行動が、価格を9万7,000ドル未満に押しとどめるコンクリートの天井として機能している。
一方で、1日あたりのネットフローは+5億6,300万ドル(約892億3,000万円)と加速しており、1週間累計では+23億9,000万ドル(約3,784億円)に達している。
特に注目すべきは、IBIT(ブラックロックのビットコインETF)単独で、当日に2億8,600万ドル(約452億7,000万円)の購入が発生している点だ。市場のフローレジームは「STRONG_INFLOW」と判定され、機関マネーが継続的に流入していることを示している。
つまり現在は、オプションディーラーのヘッジ売りと機関投資家による巨額の現物買いが、せめぎあっている状況だ。それを踏まえた上で「フローがディーラーの在庫を吸収し切った瞬間、これまで価格を抑え込んできたボラティリティ抑制構造が崩れ、上方向への急激な価格上昇が起きる可能性がある」とDavid氏は締めくくった。
オンチェーンデータは、トレンド転換を左右する重要な局面への突入を示唆している。こういった局面では、優勢となった方向に大きく価格が動くケースも多いため、短期的な乱高下を想定したトレードを心がけよう。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.30円)




