米関税の違法判決にアーサー・ヘイズが強気発言「第2ラウンド、全部買え」

伊藤 将史
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画像はArthur Hayes氏公式mediumより引用

米中緩和に続き、関税無効化で高まる市場の楽観ムード

暗号資産(仮想通貨)取引所「BitMEX(ビットメックス)」の共同創業者であるアーサー・ヘイズ氏は29日、金融市場全体の強気姿勢を示唆するメッセージを投稿した。

ヘイズ氏は「Buy everything round dos.(全部を買え、第2ラウンドだ ※“round dos”はスペイン語で『第2ラウンド』)」と投稿。この投稿には、「トランプ大統領の導入した地球規模の関税を米国の貿易裁判所が違法と判断した」とするニュースの画像を添付した。

このニュースはBloomberg AI(ブルームバーグAI)によって要約されたもので、以下の内容が含まれている。

  • 米国の貿易裁判所は、ドナルド・トランプ大統領が4月に発動した「相互関税」を違法と判断し、これを阻止した。
  • 同裁判所は、トランプ氏が中国、カナダ、メキシコなどに課した関税を正当化するために、非常事態法を不当に発動したと裁定した。
  • トランプ政権側は上訴しており、この問題は最終的に米国最高裁判所で審理される可能性がある。その場合、世界の貿易に数兆ドル規模の影響を与える可能性がある。

ヘイズ氏のコメントは、この貿易裁判所の判断が金融市場にとってポジティブな材料になり得るとの見方を示唆している。関税の阻止が、世界的な貿易摩擦の緩和や経済活動の活性化につながり、リスク資産への資金流入を促す可能性があるという考えだ。

ヘイズ氏は5月13日にも、米中間の貿易摩擦の緩和ムードを受けて、「BUY EVERYTHING CHI-MERICA LIVES!!!!(全部を買え。米国と中国の経済的相互依存関係は生き続けている)」と投稿している。

今回の「第2ラウンド」という表現はこのポストを意識したもので、世界的な貿易摩擦の緩和ムードのさらなる高まりと、リスク資産へのポジティブな影響を示唆したものだろう。

ヘイズ氏は直近1ヶ月ほどの間に、「ビットコイン価格は年内に20万ドルに到達」、「2028年までにビットコイン価格が100万ドルに達する」など、仮想通貨市場に対して非常にポジティブな見解を何度も表明している。同氏の見解通りに強気相場が訪れるのか、その結果を注視しておこう。

関連:アーサー・ヘイズ氏、米中関税緩和報道受け「すべてを買え」
関連:「すべてをロングすべき時」アーサー・ヘイズ氏、ビットコイン100万ドル予測

※2025/5/29 15:41 Bloomberg AIの要約内容に誤記あり修正

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2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
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