イーサリアム最大のレイヤー2「Arbitrum」、潤沢なコミュニティ資金で企業を買収・合併することで、エコシステムなさらなる成長を目指す
イーサリアムのレイヤー2「Arbitrum(アービトラム)」を統治する「アービトラムDAO(※)」は17日、コミュニティの資金を利用した最大2.5億ドル(約400億円)規模のM&A(企業の買収・合併)ファンドの設立に向け、小規模なテスト運用を行う提案を可決した。
熱気チェック
熱気チェックは、提案に対するコミュニティの関心を測るための予備投票です。
可決されたものは以下のとおりです。
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Decentralized Autonomous Organizationの略。和訳は「分散型自立組織」。
参加メンバーが非中央集権的な形で自律的に組織を運営し、ブロックチェーンのアップグレードと改善、コミュニティメンバーからの提案の検討と投票などを行う。
投票にはガバナンストークン(アービトラムではARB)を用いて行われるため、保有するトークンが多ければ多いほど影響力を持つ。
アービトラムDAOは、イーサリアム上で最大のレイヤー2であるアービトラムを管理しており、コミュニティの資金は全DeFiプロジェクトの中で15番目に多い3,500億ドル(約5,400億円)を超える。
DAOメンバーから圧倒的な支持を得たこの提案は、アービトラムのエコシステムを強化するためにM&Aファンドを設立しようというコミュニティメンバーからの提案に対し、まずは8週間のパイロット運用(小規模なテスト運用)を行ってみようというものだ。
提案したバーナード氏は、M&Aファンドの設立によって、次の3つの目標が達成できるとしている。
- DAOに財務指標、戦略的価値、長期的価値をもたらす
- DAOが所有する自営の好業績企業による強力なエコシステムの創出
- アービトラムに貢献するプロジェクトにイグジットの機会を与えることで、アービトラム上で構築をする魅力を高める
具体的には、最大2.5億ドル(約400億円)の資金をもとに、将来性の高いターゲット5~10件を買収し、エコシステム内の関連プロジェクトの価値創造を解き放つとしている。
今回可決されたパイロット運用では、コミュニティ資金から運営予算2,500ARB(約40万円)/月と調査費用2,000ドルの調査費用が拠出され、M&Aファンドの伸びしろ分析、戦略的領域の分析、ターゲット事例分析、プレゼンテーション作成に充てられる。期間は8週間となっている。
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