ステーブルコインMIM、ハッキングにより9億円が盗まれる

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目次

MIMは一時20%以上ペッグを外したものの、現在は回復してきている模様

アルゴリズム型ステーブルコイン「MIM(Abracadabra)」が30日、ハッキングされ総額650万ドル(約9億円)相当のイーサリアムが盗まれた。CoinMarketCapのデータによると、このニュースによりMIMはドルペッグを一時20%以上逸脱した。

MIMは一時20%以上ペッグを逸脱
出典:CoinMarketCap

ブロックチェーンセキュリティ企業「PeckShield(ペックシールド)」が19時35分(日本時間)に初めて報告した。同社によるとハッカーは、ミキシングサービス「トルネードキャッシュ」から資金を調達し、CurveのMIMプールをドレインした。

関連:北朝鮮、2023年に860億円相当の仮想通貨を盗む

ミキシングサービスとは

送金元と送金先のつながりを秘匿にするサービス。
「アドレスを無限に生成できる」暗号資産(仮想通貨)の特徴を悪用しており、解読するのは極めて困難。
主に資金洗浄(マネーロンダリング)に使用される。

出典:金融庁

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ハッカーはトルネードキャッシュから資金を得ていた
出典:PeckShieldのX

別のブロックチェーンセキュリティ企業「CertiK(サーティック)」によると、ハッカーは「丸め誤差」と呼ばれる脆弱性を突いたようだ。

ペックシールドの報告から約30分後の20時04分(日本時間)、開発チームはX(旧Twitter)を更新。DAOのトレジャリー資金を使ってペッグを回復するよう努めるとした。

私たちは、イーサリアム上の特定の大釜に関係するエクスプロイトを認識しています。 私たちのエンジニアリングチームは優先順位を付けて状況を調査しています。 DAO財務省はできる限りMIMを市場から買い戻し、その後焼却する予定だ。 さらに多くのアップデートが予定されています。

関連:仮想通貨取引所CoinExハッキング|犯人は北朝鮮か

参考文献

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この記事を書いた人

元一般企業会社員。現在はトレーダー兼ライター。
株式やFX、仮想通貨デリバティブ、草コイン、ノード運用と色々やっています。

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