ZKSync、初期ネットワークを2026年終了へ──主要ネットワークへの影響なし

ヤマダケイスケ
8 Min Read
Highlights
  • ZKsync、初期ネットワーク「ZKsync Lite」を2026年に提供終了
  • 主要ネットワークへの影響なし、当面はユーザー・開発者による対応不要
  • ZK StackやPrividiumsなどの次世代システムへ開発注力

レイヤー2ソリューションZKsync(ジーケーシンク)の運営チームは8日、初期ネットワークであるZKsync Lite(ジーケーシンク・ライト、別名:ZKsync 1.0)の提供を2026年に終了する予定だと発表した。

当面はユーザー対応不要、引き出し機能は継続して利用可能

提供終了の背景として運営チームは、ジーケーシンク・ライトが本来の勤めを果たしたことを挙げている。同ネットワークが果たした役割は「概念実証」として十分であり、ゼロ知識証明を用いた仕組みが有効であることを示したと強調。この終了決定はその目的達成による、計画的で秩序だったプロセスであると説明している。

運営チームによると、現在広く利用されているジーケーシンクネットワークをはじめとした主要システムは、今回の提供終了による影響を受けないという。また、当面の間はユーザーや開発者がすぐに行動を起こす必要がないとし、ユーザー資金は安全に保たれ、イーサリアム上への資金引き出し機能も依然として利用できるとしている。

ジーケーシンク・ライトの具体的な提供終了日程については、2026年中に共有される見通しだ。また日程に伴い、同ネットワークから新たなシステムへ資産を移行するガイダンスについても発表予定としている。

なお、運営チームは今後の焦点として、開発者向けツールキット「ZK Stack(ジーケースタック)」やプライベートブロックチェーンインフラ「Prividiums(プリヴィディウムズ)」などのシステムへの注力を掲げている。ジーケーシンク・ライトの提供終了後も、より性能と安全性を高めた環境を提供していくものと見られる。

初期ネットワークの役割が完結したことで、ジーケーシンクはより高度な技術に軸足を移した。ユーザーと開発者の負担を抑えながら次世代の技術基盤へ移行する今後の過程は、既存ユーザーや開発者はもちろん、今後新規参入を検討するユーザー層からの注目も集めそうだ。

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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