暗号資産(仮想通貨)DOGE(ドージ)が30%の急騰
米大手SNSプラットフォーム「ツイッター」のロゴが4日(日本時間未明)、青い鳥からDOGE犬(柴犬)に変わると、暗号資産(仮想通貨)DOGEの価格が急騰した。
ツイッター上では、ロゴがDOGE犬に変更された直後から、イーロン・マスク氏の関与が噂されていたが、まもなく本人から関与を示唆するツイートがなされた。
— Elon Musk (@elonmusk) April 3, 2023
As promised pic.twitter.com/Jc1TnAqxAV
— Elon Musk (@elonmusk) April 3, 2023
私言いましたよね?
イーロン氏のツイート後、DOGE価格は一時30%超まで急騰し、本稿執筆時点ではプラス15%近辺を推移している。
DOGEコインとは?
DOGEコインは、2013年12月、Billy Markus氏とJackson Palmer氏によってリリースされた。DOGE犬(柴犬)をトレードマークとする。
もともとはジョークコインで、草コインのひとつにすぎなかったが、「楽しくてフレンドリーなインターネット通貨」として次第に人気を集め、イーロン・マスク氏ら著名人からの言及が増えると人気に火がついた。
現在では、時価総額が常に10位以内に入る主要仮想通貨のひとつとなっている。
DOGEコインの将来性
DOGEコインは、2021年頃からイーロン・マスク氏が繰り返しツイッター上で言及することで、大きく知名度を上げたが、その価格はイーロン氏の動向に激しく左右されるようになっていた。
その後2022年10月に、同氏がツイッター社を買収しCEOに就くことで、SNSを通じた両者の連動性はさらに高まった。
今回のツイッターロゴ変更騒動で、両者の連動性は決定的になったといえるだろう。
将来的には、ツイッターの有料オプション『Twitter Blue』の支払いや、テスラの自動車購入にもDOGEコインが使用できるようになるとの期待が一部の熱烈なファンからはなされている。
これらがもし実現した場合、 DOGE価格にとってさらなる飛躍の起爆剤となるはずだ。
DOGEコインのリスク
イーロン・マスク氏は現在、DOGEコインの誇大宣伝のかどで34兆円の訴訟を提訴されており、イーロン氏と関係の深いDOGEコインは大きな訴訟リスクを抱えている。
今回のツイッターロゴ変更騒動は、イーロン氏一流の意趣返しや強がりであるとの見方もあり、訴訟に悪影響を及ぼす可能性がある。
今回の騒動で、今後イーロン人気が失墜したり、テスラのEV業界における覇権が失われた場合には、DOGEコインも運命をともにする公算が高まったといえるだろう。