トラストウォレット、アプリ内で「予測市場」機能を提供開始──ポリマーケットなど統合

JinaCoin編集部
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Highlights
  • Trust Walletが予測市場機能「Predictions」をアプリ内で提供開始、新規アプリのインストールや追加アカウント作成は不要
  • Myriadが12月2日から利用可能、PolymarketとKalshiも順次統合予定
  • スポーツ、政治、市場動向などのイベント結果をYES/NO形式で予測、全取引はオンチェーン上でセルフカストディを維持

暗号資産(仮想通貨)ウォレットのトラストウォレットは2日、アプリ内で実世界の出来事の結果を予測し、取引を行える新機能「Predictions」を発表した。ユーザーは資産の自己管理権(セルフカストディ)を維持したまま、スポーツや政治、市場動向などのイベント結果に対し、直接ポジションを取ることが可能となる。

アプリ追加不要、セルフカストディでスポーツや政治の行方を予測

今回発表された「Predictions」は、トラストウォレット内の「Swaps」ページに新設された「Predictions」タブからアクセス可能であり、新たなアプリのインストールや追加のアカウント作成は不要である。

利用の流れは、イベント一覧から関心のある市場を選択し、予測を行う。「YES / NO」の二択、あるいはそれ以外の選択肢を選ぶシンプルな仕組みだ。各結果はトークン化されており、その価格はコミュニティの予測を反映して変動する。ユーザーはリアルタイムの価格推移や市場のセンチメント(心理)を確認しながら取引を行える。

これらの操作は、モバイルに最適化されたインターフェース上で、ポジションの追跡から結果の確定までシームレスに完結する。すべての取引はオンチェーン上で行われ、資産はユーザー自身の管理下(セルフカストディ)に置かれるため、透明性と安全性が確保されている。

トラストウォレットは本機能の展開にあたり、3つの主要な分散型予測市場プロバイダーとの提携を発表した。

スケジュールとしては、12月2日よりMyriad(ミリアド)が先行して利用可能となっている。これに続き、業界大手のポリマーケットおよび、規制準拠プラットフォームであるKalshi(カルシ)も順次統合される予定だ。

今回の機能追加は、これまで個別のDApps(分散型アプリ)への接続が必要だった「予測市場」へのアクセス障壁を大きく下げる動きと考えられる。ウォレットが単なる資産保管ツールから、実社会の事象と連動した金融活動のハブへと機能を拡張させている重要な事例と言えるだろう。

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