ステーブルコイン最大手「テザー」、経営破綻した仮想通貨レンディング企業「セルシウス」から24億ドル相当のビットコインの返還請求を受ける
ステーブルコイン最大手「Tether(テザー)」は10日、2022年に経営破綻し、現在経営再建中の暗号資産(仮想通貨)レンディング企業「Celsius(セルシウス)」から24億ドル相当のビットコインの返還を求める訴訟を提起されたと発表した。テザー社は「脅迫」であるとして、徹底抗戦する構えだ。
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テザーはセルシウスが開始した「脅迫」訴訟に対して自らを守る
テザー社の発表によると、セルシウスはテザー社と交わした2022年の契約について異議を唱えているという。
この契約は、2022年にセルシウスが39,542BTCを担保に、テザー社から8億1,500万USD₮(約1,200億円)を借りたものだ。その後ビットコインの価格が下がったため、契約に則ってテザー社は追加の担保を差し入れるようセルシウスに要求したが、セルシウスが追加の担保を差し入れないことを選択したため、セルシウスのポジションを清算したという。
セルシウスが担保として差し入れた39,542BTCは、その後の価格上昇により、本記事執筆時点で24億ドル(約3,500億円)相当となっており、本訴訟ではこれら全てのビットコインの返還をテザー社に求めている。
訴状によると、セルシウスはテザー社から追加の担保要求の通知を受け取った後、契約で義務付けられた10時間の待機期間中に資金を調達していたが、テザーはわずか数時間でセルシウスの担保全額(39,542BTC)を清算することを決定したとし、セルシウスは契約で定められた時間を十分に与えられていれば、追加の担保を用意できたはずだと主張している。
テザー社は発表で不正行為を強く否定し、「この訴訟に関わった弁護士、銀行家、コンサルタント以外には誰の利益にもならない、この不自然で根拠のない脅迫に対して、法廷で反論するのを楽しみにしている」と徹底抗戦する構えを示した。
テザー社のCEOであるパオロ・アルドイノ氏もXで「原告の申し立てには多くの欠陥があり、当社は契約と行動の確実性に非常に自信を持っている」と述べた。
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