総保有量57万BTC超、評価額は約8.8兆円に
米国テクノロジー企業「Strategy(ストラテジー、旧マイクロストラテジー)」は19日、5月12日から18日にかけて約7,390 BTCを約7億6,490万ドル(約1,109億円)で追加購入したと発表した。これにより、同社のビットコイン保有総量は576,230 BTCに達し、評価額は約8.8兆円にのぼる(5月20日時点の市場価格ベース)。
今回の購入価格は1 BTCあたり約103,498ドルで、これにより同社の平均取得価格は1 BTCあたり約69,726ドルとなった。購入資金の原資は、自社株(MSTR)および永久優先株(STRK)の売却によるものだ。
具体的には、以下のような株式の売却が行われた。
- 自社株:約171万株(約7億ドル/約1,015億円)
- STRK:約62万株(約5.9億ドル/約855億円)
5月18日時点で、クラスA普通株式約189億ドル(約2.7兆円)、STRK約207億ドル(約3兆円)分が発行枠として残っており、今後もビットコインの追加購入を行う資金的な余力があると見られる。
ストラテジーのビットコイン購入履歴をリアルタイムで追跡できる「saylortracker.com」によると、同社の含み益は約205億ドル(約2.9兆円)にのぼる(5月20日時点)。
ストラテジー社の積極的なビットコイン取得は、大きなリターンと同時に、市場ボラティリティの影響を強く受けるリスクも伴う。企業財務における暗号資産(仮想通貨)活用の先行事例として、今後の動向が注目される。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=145.07円)