米リップルは15日(米国時間)、機関投資家向けのプライムブローカレッジ「Ripple Prime(リップル・プライム)」で、現実資産(RWA)のパーペチュアル・スワップの取り扱いを始めたと発表した。参照する市場は株式、株価指数、ETF、金属、エネルギー、FXの100超で、取引と決済は24時間365日行う。米マーケットメーカーのVirtu(バーチュ)などの機関投資家が、すでに取引している。
Ripple PrimeのRWAスワップ、Hyperliquid上のTrade.xyzの先物を参照
スワップはリップル・プライムが当事者(プリンシパル)として取引し、分散型デリバティブ取引所ハイパーリキッド(Hyperliquid)(
HYPE)上でTrade.xyzが上場するパーペチュアル先物を参照する。顧客の取引相手はリップル・プライムとなる。
Trade.xyzの市場は、ハイパーリキッドが2025年10月に有効化したHIP-3の仕組みで開設されたものだ。参照先の市場は週末も動いているため、通常の取引所の営業時間外でも伝統的な資産へのエクスポージャーを調整できる。
RWAスワップのポジションは、リップル・プライムが扱うほかの資産クラスとクロスマージンで管理できる。リップルの米ドル建てステーブルコインRLUSD(
RLUSD)を担保に使うことも可能だが、利用の可否は法域で異なるという。日本では、SBI VCトレードが6月にRLUSDの国内提供を始めている。
リップル・プライムのインターナショナル部門CEO、マイケル・ヒギンズ氏は、機関投資家は株式や商品、通貨へのエクスポージャーを、デジタル基盤の常時アクセスと効率性とともに求めていると説明した。
バーチュのデジタル資産事業開発責任者スコット・モーグリング氏も、資産クラスをまたぐ24時間のクロスマージンが、新たな流動性への参加を効率化すると述べた。
海外のSNSでは、リップルが株や金・原油の24時間取引を始めたとする投稿もあった。リリースが示すのは現物の売買ではなく、先物を参照するスワップの取り扱いである。
Ripple Primeは英領バージン諸島から提供、クラーケン親会社はHyperliquidで米国向けを計画
リリースによると、今回の商品は現時点でリップル・プライムのCIV BVIライセンス、つまり英領バージン諸島(BVI)のライセンスで提供している。ほかの地域からの提供は、近く始める意向だという。
ハイパーリキッドの市場を伝統的な金融の枠組みにつなぐ動きは、ほかにもある。クラーケンの親会社ペイワードは9月16日、ハイパーリキッドのHIP-3市場を使った米国向けの無期限先物を提供する計画を発表した。
ペイワードの計画は、米商品先物取引委員会(CFTC)に登録する傘下のビットノミアルが市場の運営と清算を担う設計で、規制当局の承認を前提としている。米国の登録事業者を通じた提供を目指すペイワードに対し、リップル・プライムは英領バージン諸島のライセンスで、すでに取り扱いを始めている。
リップル・プライムは、リップルが2025年4月に買収を発表したプライムブローカーのHidden Road(ヒドゥン・ロード)の事業を基盤とする。ハイパーリキッドとの連携は、今回で3段階目となる。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2026年2月4日 | ハイパーリキッドに対応。暗号資産(仮想通貨)のオンチェーン・デリバティブを、ほかの資産とクロスマージンで取引可能に |
| 3月31日 | HIP-3の銘柄に対応を拡大し、金・銀・原油などの伝統的資産を参照するオンチェーンのパーペチュアルに対応(リップル・プライムの事業開発担当者がXで公表) |
| 10月15日 | Trade.xyzの先物を参照するRWAスワップを開始。株式・指数・ETF・FXなど100超の市場に拡大 |
リップルはリリースで、現実資産に連動するパーペチュアル先物の取引高が年初から急増していると説明した。
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