ペンドルがsPENDLE導入、収益の最大80%で買い戻し分配──長期ロック不要の新モデルへ

伊藤 将史
10 Min Read
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
Highlights
  • DeFiプロトコルPendleが従来のvePENDLEを廃止し、流動性維持したまま報酬を得られるsPENDLEへ移行
  • 14日間の引き出し期間設定、収益最大80%でPENDLE買い戻し分配、アルゴリズム排出で30%削減を実現
  • 既存vePENDLE保持者には残りロック期間に応じて最大4倍のブースト適用、2年後にsPENDLEへ完全移行

DeFi(分散型金融)プロトコルの「Pendle(ペンドル)」は20日、従来のガバナンスモデルである「vePENDLE」を廃止し、資産の流動性を維持したまま報酬を得られるリキッドステーキングトークン「sPENDLE」へ移行すると発表した。

資本効率の改善とアルゴリズムによる排出最適化

ペンドルPENDLEPENDLEは、過去2年間で収益が60倍に成長し2025年には3,700万ドル(約58.4億円)以上の収益を上げた一方で、既存のvePENDLEモデルには資本効率の低さや投票メカニズムの複雑さといった課題があると指摘した。

それに対して、新たなsPENDLEはこれまでのような数年間に及ぶ長期ロックを不要とし、14日間の引き出し期間(または5%の手数料による即時引き出し)を設定することで、DeFi(分散型金融)内での相互運用性を確保する。

sPENDLEへの移行に伴う主な変更点は以下の通りだ。

  • プロトコル収益の最大80%を使用してPENDLE(ペンドル)を買い戻し、sPENDLE保持者に分配する
  • 手動のゲージ投票システムをアルゴリズムによる排出モデルにアップグレードし、PENDLEの排出量を約30%削減する
  • Pendle Protocol Proposal(PPP/ペンドル・プロトコル・プロポーザル)への投票時を除き、保持者は受動的に報酬を受け取ることが可能となる

既存ホルダーへの移行ボーナスとスケジュール

今回の移行に伴い、既存のvePENDLE保持者に対しては、スナップショット時点の残りロック期間に応じて最大4倍のブーストが適用された仮想sPENDLE(のちにsPENDLEと交換可能)が付与される。

このブーストは2年間の最大ロックで4倍から始まり、期間の経過とともに1倍まで減少する仕組みだ。2年が経過するとすべてのブーストは期限切れとなり、sPENDLEがエコシステム内唯一のガバナンストークンとなる。

今後の主なスケジュールは以下の通りである。

  • 1月20日:sPENDLEのステーキングが開始
  • 1月29日00:00UTC:vePENDLEのロックが停止され、仮想sPENDLE算出のためのスナップショットが実施される
  • 1月29日以降:新たなPENDLEインセンティブ構造が開始される

既存のプールにおけるLP(流動性提供)報酬のブーストは満期まで継続されるが、本発表後に出される新しいプールについてはLP報酬のブースト対象外となる。

ペンドルは今回のアップグレードにより、長期的なプロトコルの持続可能性と資本効率の向上を目指すとしている。

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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.93円)

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2017年の仮想通貨ブームの頃に興味を持ち、以降Web3分野の記事の執筆をし続けているライター。特にブロックチェーンゲームとNFTに熱中しており、日々新たなプロダクトのリサーチに勤しんでいる。自著『GameFiの教科書』。
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