仮想通貨VC大手Paradigm、クリプトテックからフロンティアテックへ

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目次

クリプトテックからフロンティアテックへの舵取り

業界筋は25日、仮想通貨VC大手のParadigmが、同社ウェブサイトのトップページから「仮想通貨/Web3」の文言を削除したことを報じた。同社は「仮想通貨/Web3」中心のクリプトテックから、より広範な「最先端技術」を対象にしたフロンティアテックに舵を切ったとみられる。

かつては「暗号技術が今後数十年を定義する」と豪語したParadigmだが、今月ついにその旗を降ろした。同社が目をつけたフロンティアテックの本命は、やはりAI。

現在、仮想通貨/Web3業界は、
・市況の悪化
・規制の強化
のダブルパンチに見舞われているが、Paradigmは羽振りのよいAI業界に目移りしてしまった格好だ。

もっとも、ParadigmはFTX事件だけで2億9,000万ドルもの損失を出しており、その気持ちももっともかもしれない。

関連:Web3ニュースのゲットミス防ぐ配信アプリ『CryptoNewsMedia』

クリプトテックとフロンティアテックが生むダイナミックシナジー

Paradigmはクリプトテックの「旗」は降ろしたが、仮想通貨/Web3への投資自体をやめたわけではない。むしろ「仮想通貨/Web3」と「AI」の相性は滅法いい。今後主力となるべきフロンティアテック投資には、これまでのクリプトテック投資で培われた経験が遺憾なく発揮されるはずだ。

たとえば、「仮想通貨/Web3」と「AI」のシナジーには、以下のような効果が期待される。

分散型取引所へのAI活用:
スマートコントラクトとAIの組み合わせにより、よりセキュアな取引と支払いが可能に。

プライバシー保護へのAI活用:
トランザクションがAIにより匿名化され、ユーザーはプライバシーを保護しながら自身のデータが利用可能に。

データ所有権へのAI活用:
AIによる自律エージェントにより、契約交渉が円滑化。

データ品質へのAI活用:
AIの活用により改ざんや不正アクセスへの耐性が向上。

透明性と信頼性へのAI活用:
AIモデルの監査機能を活用することで、システムの透明性と信頼性が向上。

以上は、「仮想通貨/Web3」と「AI」のシナジーのほんの一例だ。

FTX事件では一敗地にまみれたParadigmだが、クリプトテックからフロンティアテックへ舵を切ることで、はたしてふたたび天へと舞い上がることができるだろうか!?

参考記事(英語)

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この記事を書いた人

JinaCoinのニュース担当記者。仮想通貨歴は8年。Liskで大損、BTCで爆益。タイの古都スコータイで、海外進出のための市場調査・戦略立案・翻訳の会社を経営。1973年生。東海中高、慶大商卒、NUCB-MBA修了。主著『マウンティングの経済学』(https://amzn.to/49zjrXG)。来タイ12年。

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