Arbitrum基盤のDEX「オスティウム」、TVL600万ドルを突破し急成長中

ヤマダケイスケ
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画像はOstium公式サイトより引用

アービトラム上でのシェア拡大に期待

分散型取引所(DEX)「Ostium(オスティウム)」は9日、プロトコルのTVL(預かり資産)が600万ドルを突破したと発表した。

オスティウムはイーサリアムのレイヤー2ソリューション「Arbitrum(アービトラム)」上に構築されており、ビットコインやイーサリアム、ソラナに加え、外国為替(ドル円やユーロドルなど)やコモディティなどの多様な取引商品を提供している。また、特定条件に基づいた取引の自動化や、市場の需給バランスに応じた変動性の手数料体系などを導入。従来のDEX以上を超えた取引環境を目指している。

DeFi(分散型金融)データ分析プラットフォーム「DeFiLlama(ディファイラマ)」によると、オスティウムはわずか223万ドルのTVLで年初を迎えた。しかし、9日にはTVLが625万ドルに急増。執筆時点では824万ドルとさらにTVLを伸ばしている。

オスティウムのTVL
出典:DeFiLlama

この急速な成長はオスティウムの発展はもちろん、アービトラムエコシステム全体のTVL拡大も影響していると考えられる。アービトラムは2024年12月に過去最高となる34.7億ドルのTVLを記録。現在は28.8億ドルに落ち着いているが、依然としてエコシステム全体で高い資金流入を維持している。

一方、アービトラム上では各プロトコルの競争が激化している。「GMX」や「Vertex(バーテックス)」など、競合プロトコルによるアービトラム上での覇権争いが続いている状況だ。これらの競合に対して、オスティウムがどれだけ競争力を発揮できるかが今後の成長を左右してくるだろう。

なお、オスティウムは1月8日にデリバティブ市場を展開する「vooi(ヴォーイ)」と提携し、同プラットフォームを通じてゴールドや原油などのパーペチュアル商品の提供を開始すると発表している。この提携がオスティウムの成長戦略にとって重要な一歩となるとして、暗号資産(仮想通貨)業界からの期待感が高まっている。

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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