最大約1.3兆円の資金調達枠が残っており、追加購入は続く可能性が高い
米国のソフトウェア企業「Microstrategy(マイクロストラテジー)」は13日、1月6日から12日にかけて2,530ビットコイン(BTC)を約2.43億ドル(約381億円)で追加購入したと発表した。これにより、同社のビットコイン保有総量は450,000 BTCに達し、評価額は驚異の約6.4兆円にのぼる。
今回の購入価格は1ビットコインあたり約95,972ドルで、これによりマイクロストラテジーのビットコイン平均取得価格は1BTCあたり約62,691ドルとなった。
2024年11月11日以来、10週連続の購入となるが、この購入の原資は、2024年10月30日に締結された株式販売契約を通じて調達された収益だ。同社は1月6日から12日に約71万株のクラスA普通株式を売却し、約2.43億ドル(約381億円)を調達した。
契約では最大で210億ドル(約3.1兆円)の株式販売が可能で、1月12日時点で残り約65.3億ドル(約1兆円)が残っているほか、2025年第1四半期には、最大20億ドル規模の優先株による新たな資金調達を計画しており、まだまだビットコイン購入の余力は残っていると見られる。
また、同社はビットコイン購入戦略の成果を測定するため、独自指標「BTC Yield KPI(ビットコイン利回りKPI)」を導入している。この指標は、ビットコイン保有量と想定希薄化後発行済株式数の比率変化を示すものであり、株主価値の向上にどの程度寄与しているかを測ることを目的としている。2025年1月1日から12日までのビットコイン利回りKPIは0.32%となった。
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