開発者・ユーザーの利便性向上、Monadエコシステム拡大へ弾み
大手暗号資産(仮想通貨)ウォレット「MetaMask(メタマスク)」は18日、高性能レイヤー1ブロックチェーン「Monad(モナド)」のテストネットとの統合を発表した。メタマスクの公式Xアカウントが「gmonad The @monad testnet is now live on MetaMask!」と投稿し、10.5万回以上の表示を獲得している。
この統合により、メタマスクユーザーはモナドテストネットに直接接続し、同ネットワーク上でのトランザクションやdAppの利用が可能になった。従来はカスタムネットワークとして手動で追加する必要があったが、今回の正式統合により、より簡単にアクセスできるようになる。

モナドは、イーサリアム仮想マシン(EVM)との完全互換性を保ちながら、秒間10,000トランザクション(TPS)の処理能力を持つ高性能レイヤー1ブロックチェーンとして注目されている。1秒のブロック時間と並列処理技術により、従来のイーサリアムを大幅に上回るスケーラビリティを実現している。
同プロジェクトは2024年にパラダイム主導で2億4,400万ドル(約362億円)の資金調達を完了し、仮想通貨業界で最も期待されるレイヤー1ブロックチェーンの一つとして位置づけられている。現在はテストネット段階にあり、メインネットの正式ローンチが近づいているとみられる。
今回のメタマスクとの統合は、モナドエコシステムの拡大と開発者・ユーザーの利便性向上において重要な一歩となる。
関連:Monad、Portal Labs買収でステーブルコイン決済戦略を加速──高性能EVM互換ブロックチェーンが決済インフラ強化へ
関連:Monadエアドロップ概要とタスク・戦略まとめ
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=148.4円)