トークンを使って投票や支援ができる仕組みを提供
大手暗号資産(仮想通貨)取引所「Binance(バイナンス)」から独立したグローバル投資会社「YZi Labs(ワイジーラボ)」は26日、BNB Chain(BNBチェーン)のスタートアップ支援プログラム「MVB(Most Valuable Builder)」シーズン8から輩出された分散型エンターテインメントプラットフォーム「MEET48(ミートフォーティエイト)」への戦略的出資を発表した。
MEET48は、2022年に設立され、BNBチェーンのMVBアクセラレーターで注目されたプロジェクトだ。アジア最大級のアイドルIPと連携することで、ゲーム性・投票機能・NFT・独自トークン「IDOL」 により、ファンがコンテンツ制作や意思決定に直接関与できる「ファン主導型経済」の構築を目指している。
出資の背景には、ファンが受動的だった従来のアイドル産業の構造を転換しようとする動きがあるとみられる。MEET48ではファンがトークンで投票し、NFT取得やバーチャルイベントへの参加など、多様な関与機会によって、ファンとアイドル両者に新たな価値を提供する仕組みを実装している。
また、MEET48は日本、マレーシア、韓国などを含むアジア圏での展開も見据えており、3,000万人以上の潜在ファンへのリーチを想定。2025年8月2日には香港で、300名以上のアイドル・ゲストが参加するWeb3アイドル投票イベント&記念公演を開催予定だ 。
運営チームには、ウェイン・チャン氏(初期イーサリアムマイナー)、メディア出身のケン・シューCEO、「PwC(プライスウォーターハウスクーパース)」出身のオオエ・ヨシユキCFO といったWeb3及びエンタメ分野のプロが集っている 。
この出資は、ワイジーラボが掲げる「ファン経済の民主化」と「透明性の高い運営」への姿勢と合致したもので、Web3 × エンターテインメント領域での支援強化の一環と見られる。
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