マックハウス、コインチェックグループと戦略提携でWeb3参入加速──1,000BTC保有目標でアパレル業界の先駆者へ

木本 隆義
8 Min Read

全国展開のカジュアル衣料チェーン「MAC HOUSE(マックハウス:7603)」は、ブロックチェーンインフラ企業の「Next Finance Tech(ネクスト・ファイナンス・テック)」(コインチェックグループの完全子会社)と、暗号資産(仮想通貨)の戦略的運用および関連事業展開に向けた基本契約を締結したと発表した。

衣料のマックハウス、仮想通貨で「お色直し」宣言〜 NFTとBTCでWeb3の荒波へ船出

今回の合意は、仮想通貨の運用体制を構築・高度化し、ブロックチェーン技術を活用した新規事業の基盤づくりを検討するもの。

マックハウスは先だって、2025年7月4日に仮想通貨マイニング分野で実績を持つゼロフィールド社と基本契約を締結し、仮想通貨の「保有」と「発掘」の両輪で取り組む体制づくりを進めてきた。さらに、7月9日には「暗号資産(ビットコイン)取得方針」を公表し、翌10日にはビットコイントレジャリー戦略として「1,000BTC保有を目指す」方針を明らかにしている。

今回のネクスト・ファイナンス・テックとの基本契約では、同社が提供する「ビットコイン運用管理サービス」を中核に、

  • 暗号資産運用を前提としたセキュアな保管体制の構築支援
  • 運用ポートフォリオ設計
  • 資産管理の透明化とガバナンス強化
  • グループ内外への運用支援コンサルティングの展開

などを段階的に進める計画。あわせて、すでに検討を進めているマイニング事業とのシナジーや、スマートコントラクトやNFT等を含むWeb3領域への応用・展開も視野に入れるとしている。

アパレル業界が直面する市場の飽和やデジタル化の波は、決して穏やかなものではない。そんな中、マックハウスが仮想通貨やNFTという新たな宝の地図を手に、Web3という未知の大航海へと乗り出すことを決めた。この一連の動きが、同社の、ひいては業界全体の未来をどのように塗り替えていくのか? 市場関係者は静かにその舵取りに注目している。

関連:マックハウス、「ジーイエット」に社名変更し暗号資産事業を本格化──9月17日臨時株主総会で承認予定
関連:マックハウス(7603)、米国で仮想通貨マイニングの実証運用を開始
関連:マックハウス、メタプラネットに続けるか?ビットコイン取得戦略を発表
関連:衣料大手「マックハウス」、仮想通貨マイニング事業に参入

仮想通貨の最新情報を逃さない!GoogleニュースでJinaCoinをフォロー!

Share This Article
Follow:
リージョナルスペシャリスト(SEA)。タイの古都スコータイで、海外進出のための市場調査・戦略立案・翻訳の会社を経営。『月刊くたばれ経済学』『月刊くたばれMBA』編集長。著書『マウンティングの経済学』ほか。1973年生。東海中高、慶大商卒、NUCB-MBA修了。来タイ13年。仕事のご依頼はツイッターにて。 ツイッター:@t_kimoto
コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA

厳選・注目記事

YouTube

あなたのプロジェクトを広めませんか?

JinaCoinでは、プレスリリースや記事広告、バナー広告など複数の広告を提供しています。詳しい内容は下記お問い合わせページよりご連絡ください。