近年、地方自治体や地域スポーツクラブによるDAOやNFTなどWeb3技術を活用したまちづくりの取り組みが全国的に注目を集めています。神奈川県鎌倉市を拠点に活動するサッカークラブ「鎌倉インターナショナルFC(通称:鎌倉インテル)」もその一例です。
同クラブは、2025年3月に「鎌倉スタジアムNFTプロジェクト」を始動。サッカー場の1平米ごとにNFTを発行し、ファンがスタジアムの一部を“所有”できる仕組みを導入しました。Web3技術を通じてクラブと地域、そしてサポーターがつながる、新たな共創型の試みとして注目されています。
鎌倉インテルとは

鎌倉インテルは、2018年に創設された地域密着型サッカークラブで、現在は神奈川県1部リーグに所属。「CLUB WITHOUT BORDERS(境界線のないクラブ)」を理念に掲げ、年齢・国籍・立場を問わず、誰もが関われる開かれたクラブ運営を進めています。
2021年には、ファンとともに「みんなの鳩サブレースタジアム」を建設。今回のNFTプロジェクトは、こうした“共創”の精神をデジタル領域へと拡張する取り組みです。
鎌倉市とのつながり

本プロジェクトが生まれた鎌倉市は、神奈川県南部に位置し、歴史と海、自然が調和する観光地として知られています。鎌倉大仏や鶴岡八幡宮などの文化財に加え、若宮大路や由比ヶ浜といった風情ある町並みは多くの観光客を惹きつけています。地域資源を生かしたまちづくりにも積極的で、文化やスポーツ、デジタル技術を活用した地域連携の取り組みも進んでいます。
鎌倉インテルの活動は、こうした地域性と深く連動しており、本プロジェクトもまさに、地域とクラブが協力し未来を描く、新しい共創モデルと言えるでしょう。
「鎌倉スタジアムNFTプロジェクト」とは

2025年3月24日にスタートした「鎌倉スタジアムNFTプロジェクト」は、クラブの共創理念をデジタル領域へと拡張する試みです。サポーターは、1平米単位で発行されるNFTを通じて、スタジアムの“オーナー”としてプロジェクトに参加できます。
NFTは単なるコレクションではなく、保有する区画に応じてゲームや特典への参加が可能な点が大きな魅力です。
「鎌倉スタジアムNFTプロジェクト」の具体的な仕組みとNFT特典

◆ 販売概要
- 販売開始日:2025年3月24日(月)21:00〜
- 販売数:初回333枚限定(1枚=1㎡)
- 価格:30,000円(税込)/0.1 ETH
- 販売ページ:https://kamakura-stadium-nft.com
◆ 「1平米オーナーNFT」の特典と参加型体験
本プロジェクトでは、サッカー場(102m×64m)の全6,528㎡を対象にNFTが発行され、保有者は該当する「1㎡」をデジタル上で所有できます。これにより以下のようなユニークな特典が提供されます:
- SHOOT ZONE(シュートゾーン)参加権:
シーズン中、NFTに紐づく区画で得点が生まれると、NFTオーナーにポイントが付与され、特典と交換可能な仕組み。 - FiNANCiEとの連携:
NFT購入者には、1平米あたり3,000円相当の「鎌倉インテル限定FiNANCiEポイント」が付与。今後のクラブ活動を支援しながら、トークンエコノミーへの参加が可能になります。
◆ その他特典(予定含む)
- 限定コミュニティ・イベント参加権
- トップチームの試合での特別観覧席の提供
- 限定グッズの販売
- 地元飲食店での優待特典
- 将来のJリーグ規格スタジアム開幕戦における観戦チケットの提供予定
- スタジアムメンバー証・活動報告レポートの送付・名前の掲出など
今後の展開と期待
このプロジェクトは、Web3技術とリアルなスポーツ観戦を融合させた、地域密着型のDAO的構想とも言えます。単なるNFT販売にとどまらず、クラブ経営やまちづくりへの関与など、多様なステークホルダーとの協働を見据えています。
鎌倉市発のこの挑戦は、地域スポーツや地方創生の新たなモデルとして、全国各地へ波及する可能性を秘めており、今後の展開にも大きな期待が寄せられています。
おわりに
「鎌倉スタジアムNFTプロジェクト」は、スポーツ × Web3 × 地域を融合させた注目の事例です。スタジアムの“1平米”を通じて地域とつながる、新しいファンエンゲージメントのかたちとして、今後も注目を集めていくでしょう。
参考リンク
- 鎌倉スタジアムNFTプロジェクト公式サイト:https://kamakura-stadium-nft.com
- 鎌倉インターナショナルFC公式サイト:https://kamakura-inter.com/
- FiNANCiE(フィナンシェ):https://financie.jp/