韓国の聯合ニュースは27日、韓国最大手の暗号資産(仮想通貨)取引所Upbit(アップビット)で、日本円ステーブルコイン「JPYC
JPYC」を基準価格より10%以上高い価格で買った投資家が2万1,219人に上ったと報じた。国会政務委員会に所属する共に民主党のパク・ミンギュ議員の事務所が、アップビットから提出を受けた資料で明らかになった。対象は上場した17日から21日までの5日間で、購入額は合計2,598億5,519万ウォン(約301億円)に達した。
購入額の約8割が基準の2倍以上
基準価格とのかい離は、約定価格と各取引日の前日の円終値をもとに算出されている。適用されたレートは100円=874〜886ウォンだ。価格帯別の内訳は以下のとおり。
| 基準価格との差 | 倍率 | 投資家 | 購入額 |
|---|---|---|---|
| 10%以上25%未満 | 1.1〜1.25倍 | 3,605人 | 151億1,914万ウォン(約17億5,000万円) |
| 25%以上50%未満 | 1.25〜1.5倍 | 3,223人 | 182億4,163万ウォン(約21億2,000万円) |
| 50%以上100%未満 | 1.5〜2倍 | 5,542人 | 269億4,813万ウォン(約31億3,000万円) |
| 100%以上200%未満 | 2〜3倍 | 1万3,728人 | 1,058億6,281万ウォン(約122億8,000万円) |
| 200%以上300%未満 | 3〜4倍 | 1万1,449人 | 854億2,003万ウォン(約99億1,000万円) |
| 300%以上 | 4倍以上 | 2,574人 | 82億6,343万ウォン(約9億6,000万円) |
価格帯ごとの投資家数を足すと合計を上回るが、2万1,219人は重複を除いた数である。購入額で見ると、基準価格の2倍以上での取引が全体の約77%を占めた。
価格が大きく離れたのは、上場直後に売買できる数量が足りないなか、買いが集中したためだ。アップビットが当初入金を受け付けたのはイーサリアム版のJPYCのみで、同チェーン上の流通量は全体の約7%にとどまっていた。
その後、需給は反転した。19日には一時8.41ウォンまで下がり、1円相当を割り込んだ。
保有者3,792人、1人平均約15万円の含み損
21日時点で、高値で買ったJPYCをまだ保有していた投資家は3,792人だった。1人あたりの平均の含み損は132万5,530ウォン(約15万4,000円)と推計され、単純合計では約50億3,000万ウォン(約5億8,000万円)に上る。
一方、売却して利益を確定した投資家は7,006人で、全体の33%にとどまった。平均の実現益は45万3,687ウォン(約5万3,000円)で、実現損失の統計は示されていない。
ある取引所の幹部は聯合ニュースに対し、価格が安定すべきステーブルコインで300%を超えるかい離が生じたのは、上場の過程で売買できる数量などを十分に点検する必要があったことを意味すると指摘した。結果として、投資家は高値で買い、損失を被ったとしている。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ウォン=0.116円)



