500株以上の保有者が対象、1,130名にBTCを付与予定
株式会社イクヨ(東証スタンダード:7273)は8日、株主優待としてビットコインを付与する新たな制度を導入することを発表した。抽選で総額1,600万円相当のビットコインを贈呈する内容で、同社にとっては初の株主優待制度となる。暗号資産(仮想通貨)の活用を通じて、株主への還元とイノベーションへの理解促進を図る狙いがある。
対象となるのは、2025年9月30日時点で500株以上を保有している株主である。その中から抽選が行われ、次の通り計1,130名に対して総額1,600万円相当のビットコインが贈られる予定だ。
- 10万円相当のビットコイン:30名
- 3万円相当のビットコイン:100名
- 1万円相当のビットコイン:1,000名
当選者の発表方法やビットコインの付与手続き、送付方法などの詳細は、後日同社のホームページ等で発表される。
同社は背景として、2つの目的を掲げている。ひとつは株主への還元を強化すること、もうひとつは、仮想通貨の代表格であるビットコインを活用することで、同社グループが取り組む「デジタル・イノベーション」への理解を促進することにある。つまり、投資家にとって魅力ある優待とするだけでなく、企業としての方向性や技術革新への姿勢を株主に伝える狙いがある。
メタプラネットに続く形で、国内企業がビットコインと経営方針を結びつける動きが出始めている。イクヨの今回の優待制度は、その先駆けとして市場の反応を探る実験的な意味合いもあるだろう。
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