Hyperliquid、HyperEVMをメインネットで正式稼働

JinaCoin編集部
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取引プラットフォームからDeFi基盤へ

分散型取引所(DEX)「Hyperliquid(ハイパーリキッド)」は18日、「HyperEVM(ハイパーEVM)」の初期メインネットリリースが完了したと発表した。リリースは、既存ユーザーへの影響を最小限に抑えるため、段階的に実施される予定だ。

HyperEVMは、レイヤー1ブロックチェーンである「Hyperliquid L1(ハイパーリキッド・レイヤー1)」上で動作する「Ethereum Virtual Machine(イーサリアム・バーチャル・マシン、EVM)」互換のスマートコントラクト環境だ。

HyperEVMの稼働により、ハイパーリキッドは単なる取引プラットフォームからEVM互換の分散型金融(DeFi)エコシステムへと進化する。これにより、スマートコントラクトを活用したDeFiプロトコル、NFT、GameFiなどの新たなアプリケーションが展開可能となる。

HyperEVMの初期メインネットリリースには、以下の主要な機能が含まれる。

  1. HyperEVMのレイヤー1への統合
    • HyperEVMのブロックは、ハイパーリキッド・レイヤー1上で直接処理されるため、HyperBFTコンセンサスによる高いセキュリティを維持しながら、安全かつ高速な取引を可能となっている。
  2. HyperEVMでHYPEトークンを使用可能に
    • ネイティブHYPEトークンを、HyperEVM上のHYPEトークンに交換して送受信できるようになった。これにより、HyperEVM内でのトランザクション手数料(ガス代)の支払いもスムーズに行える。
  3. WHYPEシステムコントラクトの展開
    • HyperEVM上にDeFiアプリケーション向けの「WHYPE」システムコントラクトが導入された。今後のDeFiエコシステム拡大の基盤となることが期待される。

また、HyperEVMのメインネット稼働に伴い、バグバウンティプログラムの適用範囲が拡大された。今回発表された機能に関連するバグ報告には、最大100万USDC(約1.5億円)の報奨金が支払われる。

HyperEVMの正式稼働により、ハイパーリキッドは単なる取引プラットフォームからEVM互換のDeFiエコシステムへと進化した。L1との統合による強固なセキュリティや高速処理、HYPEトークンの活用は、開発者やユーザーに新たな利便性を提供する。今後、DeFiやNFT、GameFiなどの多様なプロジェクトが展開されることで、HyperEVMの可能性がさらに広がり、エコシステムの拡大が期待される。

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