暗号資産(仮想通貨)アナリストやオンチェーン分析企業が、それぞれの分析を通じてイーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)に強気な見通しを示した。
イーサリアム、ビットコインの2020年急騰前夜を再現か
アナリストのCryptoBullet氏は27日、現在のイーサリアムの価格チャートが、2020年にビットコインが史上最高値を更新し、大規模な強気相場に突入した直前のパターンと酷似しているとの分析を投稿した。
同氏が共有したチャートは、2020年のビットコインが当時の史上最高値(約2万ドル)を試す動きと、現在のイーサリアムが史上最高値(約4,800ドル)を試す動きが非常に似ていることを示している。
CryptoBullet氏は、「このフラクタル(相似形のチャートパターン)によれば、我々は(ビットコインが急騰した)2020年12月にいるようなものだ。イーサリアムは巨大なブレイクアウトに向けて準備を整えている」と述べ、イーサリアムが歴史的な上昇相場に入る可能性を示唆した。
ソラナは抵抗線を突破、市場心理も強気に
一方、オンチェーン分析企業「Santiment(サンティメント)」は28日、ソラナが2月の価格抵抗線であった211.70ドルを突破したことを報告。この価格上昇に伴い、市場心理が急激に強気に傾いていると分析した。
サンティメントのデータによると、SNS上でのソラナに関するコメントは、「弱気なコメント1件に対して、強気なコメントが5.8件」という比率に達しており、これは過去11週間で最も高い水準だという。
テクニカルなブレイクアウトと、それに伴う個人投資家の熱意の高まりは、ソラナの先行きに対する期待をうかがわせる材料となっている。
このように、アルトコイン市場を代表するイーサリアムとソラナに、それぞれ異なる角度からポジティブな兆候が見られるようだ。この勢いで、アルトコイン全体の強気相場が始まるのか、今後の動向を注視したい。
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