ドージコイン(DOGE)とは?特徴や今後の将来性を徹底解説

JinaCoin編集部
88 Min Read

昨今、暗号資産(仮想通貨)市場では、「ミームコイン」が話題をさらっています。そのなかでも時価総額がもっとも高く、ミームコインの代表ともいえる仮想通貨がドージコイン(DOGE)です。

ドージコインとはどのような仮想通貨なのか?なぜ爆発的に価格が上昇したのか?その価格動向や、テスラ社のCEOイーロン・マスク氏との関係について詳しく解説します。

ドージコイン(DOGE)の概要

トークンシンボルDOGE(ドージコイン)
価格(2025年4月時点)¥22.26
時価総額(2025年4月時点)¥3,314,826,260,418
時価総額ランキング(2025年4月時点)8位
発行上限なし
コンセンサスアルゴリズムPoW(Proof of Work)
発行年月2013年12月
公式サイトhttps://dogecoin.com/
ホワイトペーパーhttps://github.com/dogecoin/dogecoin/blob/master/README.md
ドージコインが購入できる取引所コインチェックGMOコインビットフライヤー
2025年4月18日時点の情報

ドージコイン(DOGE)は、2013年12月に誕生しました。ミームコインと呼ばれる仮想通貨の先駆け的存在です。

ドージコインの独特な点は、技術革新などの真面目な目的によって生み出されたのではなく、インターネット文化をもとにしたジョークとして生み出された点です。シンボルとして用いられているユーモラスな犬のアイコンは、とある日本人が自身のブログに投稿した愛犬「かぼす」の画像で、ドージコイン誕生以前から“なんともいえないユニークな表情”が話題となり、インターネットミームになっていました。

ドージコインが誕生した2013年頃、仮想通貨業界には「次世代のビットコイン」を謳うプロジェクトが多数登場していました。しかし、その多くが技術的な差別化を図ることができず、画一的なプロジェクトばかりが生まれるという状況だったのです。そんな仮想通貨業界の理想と現実のギャップを風刺する目的で、ドージコインは生み出されました。

創業者であるソフトウェアエンジニアのビリー・マーカス(Billy Markus)とジャクソン・パルマー(Jackson Palmer)は、多くの人が楽しめて親しみやすいイメージを持てる気軽なコインとして、ドージコインを生み出したのです。

ところが、異端ともいえるユニークな思想は多くの人に支持されることになり、ドージコインはやがて巨大なコミュニティを形成することになりました。特別な開発思想や目的を持たず、それでも多くの人に支持されてコミュニティが熱狂し、そのコミュニティへの参加自体がコンテンツになるという図式は、現在の多くのミームコインに共通するものとなっています。

そして、2021年頃からは、ドージコインに言及するなどしてコミュニティをサポートする著名人が次々とあらわれ、その熱狂を加速させていきます。

その最たる例がイーロン・マスク氏です。マスク氏は、2019年4月からX(旧ツイッター)でドージコインについて頻繁に言及し始め、その一言一句がドージコインの価格に顕著な影響を与えてきました。彼のXへの投稿や、メディアのインタビューにおける発言は、現在もドージコインの価格を大きく変動させる主要因の一つとなっています。

直近では、2024年11月に行われた米大統領選挙でマスク氏がドナルド・トランプ氏を支援していたため、トランプ氏の当選が確実視されるにつれてドージコイン価格は上昇していきました。当選後も、マスク氏が主導して連邦政府の財務改革を行う組織を「政府効率化省(Department of Government Efficiency)=DOGE」と名付けるなど、ドージコインとの密接な関係をアピールし続けています。

2025年4月時点で、多くの”真面目”なプロジェクトを差し置いて、ドージコインは時価総額ランキング8位に位置しています。ミームコインのなかではもっとも時価総額が高いため、名実ともに「ミームコインの代表」といえるでしょう。

ドージコイン(DOGE)の特徴

ミームコインとしての側面ばかりが注目されがちなドージコインですが、もちろん他の仮想通貨と同じように「仮想通貨としての機能」を備えています。そこで、ここではドージコインのミーム的な側面ではなく、技術的・機能的な特徴について解説します。

ドージコインはライトコインをベースに生み出されたため、ライトコインと多くの共通点を持っています。そして、ライトコイン及び、ライトコインが参考にしたビットコインが持つ機能的特徴を部分的に改良したり、変更したりしています。

コンセンサス・アルゴリズムはPoW

ドージコインは、ライトコインやビットコイン(BTC)と同様に「プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work=PoW)」というコンセンサスアルゴリズムを採用しています。

PoWは、取引の承認とブロックチェーンへの記録に、マイナーによる計算作業を必要とする仕組みです。

発行上限がない

ドージコインはビットコインやライトコインと同じように、マイニングを通じて新しいブロックが生成され、その報酬としてマイナーに新規発行されたドージコインが付与される仕組みになっています。毎年約50億枚のペースで新規発行されていて、2025年4月時点では約1,488億枚が発行されています。

ただし、ビットコインやライトコインとは違い、ドージコインには発行上限が設定されていません。

発行上限がないため過度なインフレを引き起こす可能性があるというデメリットが指摘される一方で、決済手段としての利用や日常的な取引においては、価格が安定しやすく、コストパフォーマンスに優れているとも評価されています。

ただし、ドージコインは供給量が増加し続けるため、(需要が一定であれば)長期的に見て1枚あたりの価値が下落するリスクがあります。発行上限があることで価値の保存手段としての存在感を高めているビットコインとは、異なる性質をもっているということを理解しておきましょう。

ビットコインやライトコインよりも高速・低コスト

ドージコインのブロック生成時間は約1分に設定されています。これはビットコインの約10分や、ライトコインの約2.5分と比較して、大幅に短い時間で新しい取引のブロックが生成されることを意味します。この高速なブロック生成により、取引の承認プロセスも迅速に行われ、送金などが比較的早く完了するというのが、ドージコインの特徴です。

さらに、ドージコインの取引手数料は、ビットコインやライトコインと比較して安価に設定されています。高速な処理速度と低い取引コストを備えたドージコインは、ビットコインやライトコインよりも少額決済や日常的な取引での利用に適した仮想通貨であるといえるでしょう。

ドージコインとイーロン・マスク、柴犬コイン(SHIB)の関係

現在のドージコインは、イーロン・マスク氏と密接な関係にあります。そこで、マスク氏の発言がドージコイン価格に与えた影響など、両者の関係について解説します。

また、ミームコインのなかで時価総額ランキング2位(全体18位)のシバイヌコイン(SHIB)とドージコインの関係についても解説します。

イーロン・マスク氏の動向とドージコイン価格の関係

イーロン・マスクの発言・動向ドージコイン価格への影響
2019/4/2「ドージコインは私のお気に入りの仮想通貨かもしれない。かなりクールだ」とツイート※ドージコインに初めて言及
2020/12/20「One word: Doge」とツイート1日で20%高騰
2021/1/28ツイッターのプロフィールに「Former CEO of Dogecoin(ドージコイン元CEO)」と記載1日で800%高騰
2021/2/4「Dogecoin is the people’s crypto(ドージコインは人々のための仮想通貨だ)」など、ドージコインに関するツイートを連投1日で50%高騰
2021/4/15「Doge Barking at the Moon(月に向かって吠えるドージ)」とツイート※コミュニティが盛り上がる4月20日の「ドージデー(Dogeday)」を意識したものと思われる。「Moon」は仮想通貨業界において「チャートの急激な上昇」を意味する。1日で310%高騰
2021/4/28「The Dogefather SNL May 8」とツイート※自身を「ドージの父」と称して、米バラエティ番組「SNL」への出演を告知した10日で200%高騰
2021/5/8「SNL」に出演し、番組内でドージコインについて「ハッスル(hustle=詐欺的なものの意)だ」と発言※ドージコインはこの日に過去最高値(0.73ドル|当時の日本円価格で79.44円)を記録。マスクの発言をきっかけに下落相場に入る1日で30%下落
2021/5/11「テスラはドージを受け入れるべきか?」というアンケートをツイッターで実施1日で20%高騰
2021/12/14「テスラは一部の商品をドージで購入できるようにする」とツイート1日で20%高騰
2022/10/27ツイッター社の買収を正式に完了※Xへのドージコイン統合が期待された1週間で130%高騰
2023/4/4ツイッターのロゴが一時的に青い鳥からドージコインのアイコンに変更される※4月7日に元のロゴに戻しているロゴ変更期間中に30%高騰

表は、ドージコインに関連するイーロン・マスク氏の発言や動向により、価格が大きく変動した例の一部です。2019年4月に初めてドージコインに言及して以降、マスク氏は継続的にドージコイン価格に影響を与えてきたことがわかります。

一般的に、相場全体の動き以外で仮想通貨の価格が大きく動くのは、技術革新や機能追加といったプロジェクトの成長に結びつくような進展があった時です。ところが一連のマスク氏の発言は、その多くがプロジェクトの成長とは関係がないにもかかわらず、ドージコイン価格を大きく動かしています。このように、コミュニティの盛り上がりを喚起すれば価格に直結するのが、ミームコインの特徴といえるでしょう。

ドージコイン財団とマスク氏の関係

ドージコインの基盤開発やコミュニティ運営を行う非営利団体「ドージコイン財団」は数年間にわたって活動を停止していたものの、2021年8月に活動の再開を発表しました。そして、再始動に合わせて、イーロン・マスク氏の法律顧問であるジャレッド・バーチャル氏が、財団の顧問に就任しています。

これによりマスク氏とドージコインの間に公的な関係が築かれたことになり、今後の開発や普及において、マスク氏がより深く関与していく可能性を示唆するものとして注目されました。

マスク氏が主導する米効率化省(通称DOGE)設立

2024年11月の米大統領選挙でドナルド・トランプ氏が当選した後、連邦政府の財務改革を目的とした「政府効率化省(Department of Government Efficiency)」が設立されました。イーロン・マスク氏はこの組織のトップに就任しています。

この省の略称は頭文字を取った「DOGE」。明らかにドージコインを意識したものです。

イーロン・マスク氏は後に、この政府効率化省(DOGE)と仮想通貨ドージコイン(DOGE)との間には直接的な関連はないと述べています。「インターネット上で提案されたものを採用した」と説明しましたが、ドージコインを意識した名称であることは、否定しようがありません。このような通常では考えられない”悪ノリ”も、マスク氏とドージコインの密接な関係、そしてドージコインのミームコインらしさを示すものといえます。

ドージコインに影響を受けたシバイヌコイン(SHIB)とは

ミームコインの代表としてドージコインと共に並べて語られることが多いのがシバイヌコイン(SHIB)です。

シバイヌコインは、ドージコインから強い影響を受けて2020年8月に誕生しました。2025年4月時点では、ドージコインに次いでミームコイン時価総額第2位となっています。

ドージコインと同様にジョークとして生み出されたものですが、マスク氏の発言などでドージコインが注目を集めるようになると、シバイヌコインも「第二のドージコイン」として知名度を上げていきました。

二つの仮想通貨の間に直接的な関係はありませんが、市場から注目を集めるタイミングや価格動向には、似た傾向があります。また、シバイヌコインは独自の分散型取引所「ShibaSwap(シバスワップ)」を展開し、レイヤー2ネットワーク「Shibarium(シバリウム)」を開発するなど、ドージコインとは異なる方向で独自の発展を続けています。

ドージコインの価格動向

ドージコインの過去の価格動向について詳しく解説していきます。

特に価格への影響が大きかった、「仮想通貨相場全体の動き」と「イーロン・マスク氏の影響」に分けて見てみましょう。

過去の価格動向|仮想通貨相場全体の動きとの比較

1,ドージコインチャート
出典:TradingView

上のチャートは、2017年以降のドージコインの価格を示したものです。

ドージコインに限らず、多くのコインの価格変動には、仮想通貨相場全体の状況が大きく関わっています。実際に、ドージコインが価格を上げたタイミングも、いわゆる「仮想通貨バブル」が巻き起こっていたタイミングとほぼ一致しています。

仮想通貨相場全体の動きを示すわかりやすい指標は、ビットコイン価格です。そこで、ドージコインとビットコインの年間騰落率(1年間の価格変動割合)を見てみましょう。

ドージコインの年間騰落率(ドルベース)ビットコインの年間騰落率(ドルベース)
2014年▼55.97%▼56.15%
2015年▼18.23%△34.23%
2016年△47.83%△124.26%
2017年△3911.62%△1336.41%
2018年▼73.97%▼73.39%
2019年▼13.82%△94.09%
2020年△132.99%△304.45%
2021年△3485.62%△59.40%
2022年▼58.68%▼64.24%
2023年△19.20%△155.68%
2024年△361.11%△214.68%
※年間騰落率は1月1日時点の価格をもとに算出。出典:TradingView

もともとの価格と時価総額が異なるため騰落率の数値には差があるものの、ビットコインが大きく値上がりした年にドージコインも値上がりしています。

以下、特に変動が大きかった年の仮想通貨相場全体の動きと比較しながら、ドージコインの値動きを振り返ってみましょう。

  • 2017年末
    2017年末から2018年初頭にかけて、1回目の”仮想通貨ブーム”が起きました。日本でも、この時期から仮想通貨投資を始めたという人は多いでしょう。
    ドージコインは2013年に生み出されてから、2017年まではほぼ大きな動きがなく、低価格で推移していましたが、仮想通貨ブームの影響を受けて高騰しています。もともとの価格が低いためチャート上ではわずかな変動にしか見えませんが、この年にドージコインは約3,911%も高騰しました。なお、同じ期間にビットコインは約1,336%高騰しています。
  • 2021年
    2018年以降低迷していた仮想通貨相場ですが、2020年にDeFi(分散型金融)が流行し始めて復調の兆しを見せていました。そして2021年に入ってから再び”仮想通貨バブル”が起きます。
    1月にはイーロン・マスク氏が自身のツイッターのプロフィールに「#bitcoin」と記載。2月にはマスク氏がCEOを務めるテスラ社が15億ドル相当のビットコインを購入するなど、仮想通貨を積極的に支持する姿勢を示しています。
    その後、夏にはNFTアートへの注目が高まり”NFTブーム”が訪れ、10月にはアメリカでビットコイン先物ETFが承認されるなどのポジティブなニュースが続きます。結果、2021年の間にドージコインは約3,485%、ビットコインは約59%高騰しました。
    なお、2020年のDeFiブームでは、イーサリアム(ETH)を始めとしたスマートコントラクトプラットフォームの仮想通貨が大きく高騰しています。イーサリアムは年間で398%高騰し、ブームの影響を受けたビットコインも304%高騰。ドージコインも132%高騰していますが、DeFiブームからはイーサリアムやビットコインほどの恩恵を受けていないことがわかります。この点は、ユーティリティ(実需)やエコシステムの拡大が、ミームコインに直接的には関係がないからであると考えられるでしょう。
  • 2024年
    長年にわたって待望されてきたビットコイン現物ETFが1月に承認されたことをきっかけに、再び仮想通貨相場は上向き始めます。
    また、11月に実施されたアメリカ大統領選で、仮想通貨に好意的なドナルド・トランプ氏が当選したことも市場に大きな影響を与えました。
    12月にはビットコインが初めて10万ドルを突破。年間で214%もの高騰を記録しています。DOGEもその波に乗り、361%の高騰となりました。
    このように、ドージコインの価格動向は仮想通貨相場全体の状況に大きく左右されます。そして、2025年2月以降はBybit(バイビット)ハッキング事件や、トランプ政権下での世界経済の混乱などを理由に、他の仮想通貨と同じように価格を下げています。

過去の価格動向|イーロン・マスク氏の影響

ミームコインならではの特徴として、流行に左右されやすく、特にインフルエンサーによる”煽り”の影響を強く受けるという点も見逃せません。

ドージコインも、ここまで紹介してきたとおりイーロン・マスク氏の影響を強く受けてきました。

2.ドージコインとイーロン・マスク
出典:TradingView

2021年1月以降、マスク氏は自身のツイッター上で仮想通貨に対して積極的に言及するようになりました。この時期からマスク氏によるドージコインへの言及も増えたため、「仮想通貨をサポートする著名な実業家であるイーロン・マスクが、その中でも特に推しているのがドージコイン」という印象が強まったことで、価格にも大きな影響を与えました。

同年4月からドージコインは高騰し、5月に過去最高値を記録しています。この期間にもマスク氏はドージコインにたびたび言及していて、上昇ムードを後押ししています。さらに、マスク氏がバラエティ番組内でドージコインを「詐欺的なもの」と発言したことをきっかけに、過去最高値から一気に暴落しました。

これ以降も、2022年10月のツイッター社買収や、2024年11月のドナルド・トランプ氏の大統領選当選など、マスク氏が関わるニュースが報道されると、ドージコイン価格が大きく変動しています。

このようなマスク氏の強い影響力は、2025年時点でも無くなっていません。ドージコインに投資する際は、マスク氏の発言や動向に注意を払う必要があるでしょう。

ドージコイン(DOGE)価格に影響する要素とは?10年後価格を予想

ここまで解説してきたとおり、ドージコインは仮想通貨市場の盛り上がりやイーロン・マスク氏の後押しを受けて、大きく価格を上げてきました。

では、ドージコイン価格は今後どうなっていくのでしょうか。

以下、ドージコインの価格に大きな影響を与える要素と、AIによる10年後の価格予想を紹介します。

最大の影響力を持つのはイーロン・マスク

マスク氏がドージコインに対して肯定的な見解を示したり、何らかの関連する発表を行ったりすると、市場のセンチメントは一気に強気に傾く傾向があります。逆に、彼が否定的なコメントを発したり、ドージコインやマスク氏にとって不利なニュースが流れたりすると、価格が急落することがあります。良くも悪くも、ドージコインの価格は、イーロン・マスク氏の言動に極めて敏感に反応するといえるでしょう。

2025年4月現在、マスク氏はアメリカ政府効率化省の責任者として、実質的にトランプ政権と密接な関係を持っています。しかし、「トランプ関税」とも呼ばれる相互関税に関連して、トランプ政権との対立が生まれているとも報じられています。

現在のドージコインは、「仮想通貨業界を優遇するトランプ大統領と関係が深いマスク氏が支持している」という点が、ミームコインとしての価値を支えている側面があります。そのため今後、マスク氏の立場が変わるなどした場合に、大きな影響を受けるかもしれません。

ドージコインには熱狂的なコミュニティが存在する

そもそもドージコインは、掲示板型のSNS「Reddit(レディット)」を中心に巨大なコミュニティを形成してきました。マスク氏によるドージコインへの言及も、このコミュニティを通じて熱狂的に支持され、拡散されたのです。

ドージコインのコミュニティは、単なる投機的な利益を追求する投資家集団という側面だけでなく、「楽しく少額からでも人助けや支援ができる」という独自の文化を持っています。過去にも、チャリティ活動やスポーツチームへのスポンサーシップなど、さまざまな活動を通じてドージコインの価値を高め、その認知度向上に貢献してきました。

多くの仮想通貨にはそれぞれのコミュニティが存在しますが、その中でもドージコインのコミュニティは特に強固で熱狂的なものです。価格上昇を期待するだけではないコミュニティの存在は、ドージコインの持続的な人気と価格を下支えする要因ともいえるでしょう。

ユーティリティ(実需)の拡大

ドージコインは、その誕生の経緯から「なんの価値もないコイン」と評価され、侮られることもよくあります。

しかし現在では時価総額ランキング上位に位置し、巨大な時価総額と強固なコミュニティを持っています。それ自体が、数百万種もあるといわれる仮想通貨の中でも、ごくわずかなコインしか持っていない特徴といえるでしょう。

このような特徴を持っているコインは、外部の企業が仮想通貨を採用する際の有力な候補になります。実際、これまでに高級ブランドの「Gucci(グッチ)」や、マスク氏が運営する「SpaceX(スペースエックス)」、オンラインゲーム企業の「NEXON(ネクソン)」などが、ドージコインによる決済を導入してきました。

つまり、企業による仮想通貨の採用が広まるにつれて、ドージコインのユーティリティ(実需)が生まれてくる可能性があるということです。特に、ドージコインのようなミームコインは熱狂的なコミュニティを持っているので、企業にとっても大きなプロモーション効果が期待できるという魅力を持っています。これは、一般的な企業だけではなくDeFiなどのWeb3プロジェクトにとっても、ドージコインを採用する理由になります。

明確な目的やユーティリティを持たず、コミュニティの支持だけで拡大してきたミームコインでも、あまりにも巨大な存在となったことで結果的にユーティリティが生まれていく、という逆転現象が起きる可能性が十分にあるのです。

これまでは、マスク氏による言及といった話題性ばかりがドージコイン価格に強い影響を与えてきましたが、今後は一般的な仮想通貨と同じようにプロジェクトの成長につながるようなトピックが影響を与えるようになるかもしれません。

ドージコイン現物ETFの行方

2025年現在、アメリカでは仮想通貨の現物ETFの申請が盛んに行われています。

2024年にビットコインが現物ETFの承認をきっかけに高騰しはじめたように、アメリカでの仮想通貨現物ETFの承認は、そのコインへの資金流入を呼び込むきっかけになるからです。

2025年4月時点ではビットコインとイーサリアムの現物ETFのみが承認されていますが、ソラナ(SOL)やライトコイン(LTC)など、多くの主要コインの現物ETFが申請されています。「3つ目の現物ETFはどの仮想通貨になるのか」が、重要なトピックになっているのです。

そして、ドージコインもすでに現物ETFの申請が行われています。1月に資産運用会社「Grayscale(グレースケール)」が申請したことを皮切りに、4月時点では「Bitwise(ビットワイズ)」と「21Shares(21シェアーズ)」も申請書を提出済みです。

現物ETFの承認は、「その仮想通貨は投資するに値するものだ」というお墨付きを与えるものだともいえます。数ある仮想通貨のなかで、ミームコインであるドージコインが承認されれば大きなニュースになるでしょう。

仮想通貨現物ETFの審査はさまざまな基準にしたがって行われますが、ビットコインとイーサリアムが先に認められているとおり、一定の時価総額や流動性を持っていることも基準の一つになっています。その観点から見れば、ドージコインは時価総額ランキング上位なので十分な資格を有しているといえるでしょう。

ただし、ETFの審査を行うSEC(米証券取引等監視委員会)は、過去に何度も仮想通貨の「価格操作リスク」を懸念事項として挙げています。そして、ドージコインは、インフルエンサーの発言で価格が動きやすいという特徴を持っています。これが「価格操作」に該当するのかについては議論の余地がありますが、他の主要アルトコインには無い、ドージコインならではの懸念点ともいえます。

ドージコインの10年後価格は?AI予想

ここまで、今後のドージコイン価格に影響を与える要素について解説してきました。最後に、ドージコインの今後の価格予想についてまとめます。

仮想通貨業界にはAIを用いた価格予想を行っているサービスが複数存在します。それらの価格予想を表にまとめました。

価格(ドル)価格(日本円)予想機関
現在価格
※2025年4月18日
$0.1622¥23.26
2025年$0.1631¥23.39PricePrediction
$0.3300¥47.32DigitalCoinPrice
$0.2443¥35.03CoinCodex
2030年$1.0300¥147.70PricePrediction
$0.8700¥124.76DigitalCoinPrice
$0.2622¥37.60CoinCodex
2034年$4.6100¥661.07PricePrediction
$3.1200¥447.41DigitalCoinPrice
※予想価格は各機関が算出した「AveragePrice(平均価格)」を記載

どのAIも、2025年はほぼ変動なしか、やや値上がりすると予想しています。CoinCodexは2030年時点でもほぼ現在価格と同じであると予想していますが、その他の機関は1ドル前後まで値上がりすると予想。さらに、2034年には現在価格の20倍から30倍まで上がるとしています。

上げ幅については差があるものの、仮想通貨業界が今まで通り発展していけば、ドージコインも価格を上げると予想しているようですね。

ただし、仮想通貨の価格についてはどんな予想も100%当たるということはないので、参考程度の情報としてご覧ください。

ドージコイン(DOGE)を購入できるおすすめ取引所

ドージコインを取り扱っている取引所

おすすめ国内仮想通貨取引所

  • GMOコイン
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